Image: Florence Ion - Gizmodo US

今年のSamsung(サムスン)の目玉新製品、スマートリングの「Galaxy Ring」。

この指輪で心臓の健康状態、血中酸素レベル、睡眠状態をトラッキングできて、24時間スマートウォッチを身に着ける必要がなくなります。水泳も可能なレベルでの耐水性も備えていますし、女性で排卵周期を確認したければ、ヘルスケアアプリ「Samsung Health」と連携することで、皮膚温度の変化に基づいて排卵周期を予測することもできます。

ただし、このスマートリングで正しく計測して恩恵を受けるためには、とにもかくにも適切なサイズを選ぶことが重要!

サイズ選びを失敗するといかに致命的か

まず、サイズ選びがいかに重要かを説明していきます。

Galaxy Ringのサイズのフィッティングをした日、実はかなりむくんでいました。サムスンからフィッティングキットを使ってサイズを測ってもらったのですが、ふだんの指輪サイズより3サイズも大きかったのです(この日は結婚指輪も外すほどのむくみで、指輪のサイズを測る日としてはまったく適していませんでした)。

後日サムスンから米ギズモードに送られたGalaxy Ringのレビュー用ユニットはサイズ10でしたが、やはり親指も含めてすべての指でゆるゆるでした…。また指がむくんでサイズが合えばいいなと思いつつ、ひとまずリングの設定を行ない、一日リングを着けましたがやはり指は細いままでした。

翌朝、寝ている間にGalaxy Ringを握っていたことに気づきました。午後、リングが緩すぎるがために、自由にジェスチャーもできないと思いました。諦めてリングを外して、サムスンに小さいサイズへの交換を依頼するメールを送りました。

Image: Florence Ion - Gizmodo US

サイズ9のGalaxy Ringを依頼したのですが、これは私のふだんのサイズよりも2サイズ大きいものです。しかし、過去にサイズ8のスマートリングを着けていたときは、何度か少しきつく感じることがあったのでした。フィッティングのとき、サムスンの担当者が話したことを思い出しました。

「Galaxy RIngは、指の血流を妨げる感覚がない範囲で、取り外すときにぴったりするのが理想的です」

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そして送ってもらったサイズ9のGalaxy Ringは、サイズ10ほどゆるく感じませんでした。夏の暑さで体温が上がって、そのためリングが外れずに留まるにはちょうどよいくらい。水泳で指が縮んだ状態でGalaxy Ringを装着するには不安で、泳いでいる間滑る感じがありましたが、日常使いとしてはフィット感があります。ふだんからむくむことを想定して、大きめの指輪を着けるという習慣があったというのもありますね。

この話を長々と説明する理由は、スマートリングを正しく利用するためには、サイズ選びが非常に重要だからです。もしリングのサイズが合っていなかったら、睡眠時や運動時の着用感が不快になってしまい、結局お金が無駄になるから。

金の指輪とは違い、スマートリングはサイズ調整が難しくて、ハーフサイズも販売されていません。そのためスマートリングのメーカーは、実際の製品を発送する前にサイズキットを提供していて、数日間それぞれのサイズを試着することを推奨しています。

私がサムスンにこの状況について伝えたとき、むくみを想定して大きなサイズを選んでいると補足しました。そしてサムスンの担当の方も同様の見解で、最終的なサイズを決める前に、最低24時間は異なるサイズのリングを着用した方が良いとのことでした。

Galaxy Ringの返品ポリシーは30日です(アメリカでは)。しかし、リングのサイズ交換はそもそも面倒です。むくむタイミングで注文して、サイズキットで少なくても二晩は試着することをおすすめします。

(ついに)Galaxy Ringを使ってみての印象

Image: Florence Ion - Gizmodo US

そしてついに丸2日間、Galaxy Ringを適切に着用して過ごすことができました。夜間も、PCでタイピングしている仕事中も快適で、リングを着けたまま食器も洗い、掃除もしました。ふだんは人差し指に着けていますが、運動するときは親指に着けています。

Galaxy Ringを装着した状態で終日運動もしました。子どもと一緒に軽いハイキングや、プールでのラップスイミングを行ないました。

運動の最中にGalaxy Ringが反応するのですが、このデバイスにはディスプレイがないので、通知はスマートフォンに表示されます。運動後スマートフォンで確認すると、Samsung Healthにログが記録されていることに気づきました。ラップスイミングは、「ウォーキング」として検知され、後からスイミングに変更できたものの、記録は39秒間のものとしてしか反映されませんでした。

また、Galaxy Ringを他のサードパーティ製のウェアラブルデバイスと一緒に着用した場合、データはGoogle Fitに統合されることに気づきました。実際、異なるウェアラブルデバイスからのデータをトラッキングするために、私は「Health Sync」というサードパーティ製のAndroidアプリを使用しているからだと思いますが、このあたりは引き続き確認していきたいと思います。このアプリで、好きなウェアラブルデバイスを自由に利用できるメリットがありますが、いくつかのトレードオフも発生しそうです。

詳細レビューはまた後日に

Galaxy Ringの詳細レビューはまた追って。より多くのデータを集めて、スマートリングの実際のメリットを確認してきたいと思います。

私としても、今回初めてスマートリングを終日体験している状況なので、拙速なレビューは読者にとっても有益な情報になるとは思えません。Galaxy Ringが他のデバイスと比較してどのように機能するかも確認したいですし、実際、いくつかの競合製品も試している最中です。また、Galaxy RingとGalaxy Watchを同時に使用することによるメリットがあるかどうかも確認していきたいと思います。

とにかくGalaxy Ringを早く使いたいからといって、適当にサイズを選んではダメ。これだけは先に伝えたいと思います。

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