イスラエル軍の空爆で死亡した妊婦の子宮から帝王切開で取り出されたマレク・ヤシンちゃん。デイルアルバラフのアウダ病院で(2024年7月20日撮影)。(c)Eyad BABA / AFP

写真拡大

【AFP=時事】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の医師らは20日、イスラエル軍の空爆で死亡した妊婦の子宮から胎児を取り出したと明らかにした。

 医師らによると、妊娠9か月だったオラ・アドナン・ハルブ・クルドさんは、中部ヌイセラト(Nuseirat)避難民キャンプにある自宅がイスラエル軍の夜間攻撃を受けた後、アウダ(Al-Awda)病院に運び込まれた。

 クルドさんは危篤状態で、救急科の医師らが急いで対応に当たったが、亡くなった。しかし医師らは心拍を感知すると緊急帝王切開を行い、胎児を取り出した。

 胎児も予断を許さない状態にあったが、酸素吸入と医療処置を受けて容体は安定しているという。

 イスラエル軍が過去24時間にガザ各地で実施した空爆により、20代とされるクルドさんを含む少なくとも30人が死亡した。救急当局によると、ガザ市(Gaza City)北部では一家6人が亡くなった。

【翻訳編集】AFPBB News

■関連記事
イスラエル、イエメンのフーシ派支配地域に攻撃 3人死亡
ガザ南部の全医療施設 「限界」に近い 赤十字
アディダス、広告から親パレスチナ派モデル外す イスラエルが批判