トヨタ「“新型”パンダトレノ」実車公開! 伝説の「AE86」完全再現した“スゴイハチロク”登場! どんなモデル?

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現行「GR86」で“パンダトレノ”を完全再現!

 2024年7月14日、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開催された「FUJI 86/BRZ STYLE 2024」で改良を受けたばかりのトヨタ「GR86」が初公開されました。
 
 GR86およびBRZはトヨタとスバルが共同開発したFRスポーツカーで、初代モデルは2012年に登場。現行モデルは2021年にフルモデルチェンジした2代目です。

「パンダトレノ」を再現したトヨタ「GR86 RZ“40th Anniversary Limited”」

 今回実施された改良では、モータースポーツで得られた知見がフィードバックされ、アブソーバー減衰特性とEPS(電子パワーステアリング)特性の改良、MT車においてはエンジントルク制御を変更、AT車ではダウンシフト操作時におけるエンジン回転数の許容領域を拡大するなど、走行性能が強化されました。

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 同時に200台限定のGR86の特別仕様車「RZ リッジグリーンリミテッド」を設定。新色「リッジグリーン」のボディカラーに専用ブロンズホイールとブレンボ製ブレーキ、ザックス製ダンパーが装着され、タンカラーを用いたインテリアを採用するなど、大人っぽい仕立てが特徴です。

 FUJI 86/BRZ STYLE 2024会場では訪れたハチロクファンが、RZ リッジグリーンリミテッドに注目していましたが、前回のイベントで話題となった特別仕様車「RZ“40th Anniversary Limited”」(以下、40周年記念車)の実車も展示されていました。

 昨年2023年は、GR86の前身ともいえる「AE86型カローラレビン/スプリンタートレノ」のデビュー40年という節目にあたり、それを記念した特別仕様車が登場。

「パンダトレノ」と呼ばれたAE86になぞらえて、ストライプのサイドデカールやトランクスポイラー、ドアハンドルをブラックで統一し、同車をオマージュしたパーツを現行のGR86に組み込みました。

 ブラックのストライプは現行モデルのスタイリングに合わせたデザインとしたほか、「SINCE 1983 40TH」というフォントはAE86で使用されていたのと同じものを使用。細部にわたってこだわりのデザインを実現しています。

 内装も当時の「GTアペックス」グレードをイメージし、ブラック基調にレッドアクセントをあしらい、ドアパネルにも当時のフォントで40周年記念を示す刺繍が入れられました。

 ボディカラーは「クリスタルホワイトパール」と「スパークレッド」の2色を設定。

 TOYOTA GAZOO Racingの担当者によると、漫画「イニシャルD」に登場したAE86が、パンダトレノとして有名となったため、「白×黒」を好む人も多いのですが、それ以前の世代の人にとっては「赤×黒」のモデルも人気だったことから、特別仕様車として2色設定したといいます。

 実は、この40周年記念車には、「AE86」や「トレノ」といった表記はどこにも入っていないのですが、AE86を連想させるカラーリングやフォントを盛り込んだところに、デザイナーのこだわりが反映されているようです。

 FUJI 86/BRZ STYLE 2024では、スパークレッドのモデルが展示されました。

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 2024年のRZ リッジグリーンリミテッドと2023年の40周年記念車のほか、2022年に限定販売された「10周年記念車」も並べられていました。

 こちらは2012年の初代「86(ハチロク)」の10周年を記念するモデル。「フレイムオレンジ」のボディカラーと内装色にもオレンジが施された、鮮やかなカラーリングです。

 さらに、初代86の特別仕様車として人気となった、「ブリティッシュグリーンリミテッド」(2019年)の実車も展示されました。