「携帯用扇風機」に強い衝撃を与えちゃダメ! 破裂&発火の恐れ NITEが注意呼び掛け
リチウムイオン電池を搭載した携帯用扇風機が販売されており、外出時に使用している人は多いと思います。そんな中、携帯用扇風機に強い衝撃を与えて電池内部が破損すると、破裂や発火につながる恐れがあるとして、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が公式サイトで注意を呼び掛けています。
異常が発生した場合はすぐに使用を中止すること
NITEによると、携帯用扇風機に強い衝撃を与えてしまった場合、リチウムイオン電池内部の正極、負極を隔てる絶縁フィルム(セパレーター)が破れ、ショートすることにより異常発熱が起こるといいます。それにより、内圧が上昇して電池が破裂、発火する場合があるということです。そこで、NITEは落とすなどして、本体に強い衝撃を与えないよう、注意を呼び掛けています。
携帯用扇風機に強い衝撃を与えてしまった後に「充電が行われない」「充電中にこれまでよりも熱くなった」「外装が膨張し、変形した。バッテリーパックが膨張した」「不意に電源が切れた」といった異常が生じた場合はすぐに使用を中止し、購入店または製造・輸入事業者の修理窓口に相談するようアドバイスしています。
異常が発生した場合は、発火や破裂などの事故に備え、携帯用扇風機を金属製の缶などの容器に入れて保管することが望ましいと説明。事業者による必要な措置が取られるまでは、決してごみとして携帯用扇風機を廃棄しないようにするとともに、事業者による適切な措置が取られた結果、ごみとして廃棄する場合は、居住先の自治体の指示に従った分別などを行うよう呼び掛けています。
万一、本体から煙が出たり、発火したりしたときは、消火器での消火や大量の水を掛けるなど、被害の拡大を防ぐとともに、大きな火炎により対処が困難と判断した場合はすぐに避難し、119番通報するよう求めています。