モバイルバッテリーを車内に放置すると、発火する恐れがある

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 暑い自動車内にモバイルバッテリーを放置すると発火する恐れがあるとして、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が公式サイトで注意を呼び掛けています。

真夏以外でも事故が発生

 NITEによると、モバイルバッテリーなど、リチウムイオン電池を使用している製品は、熱(暑さ)が苦手だといいます。暑くなりやすい場所や、直射日光が当たるような場所に放置すると、バッテリーが熱暴走して、発火に至る恐れがあるということです。

 実際に、8月に自動車内にモバイルバッテリーを置いていたところ、バッテリーの付近から出火し、周辺を焼損する事故が発生したといいます。

 NITEは、この事故について、「焼損が著しく、詳細な使用状況などが不明であり、原因の特定はできなかったが、長期使用(約8年)でリチウムイオン電池が劣化していたことに加え、高温の車内にモバイルバッテリーが置かれていたことから電池セルが異常発熱して発火した可能性が考えられる」と分析しています。

 なお、事故は真夏以外でも、天気の良い暑い日に発生していると説明。真夏が過ぎた後であっても、車内にモバイルバッテリーを放置するのを避けるよう、呼び掛けています。