小栗旬『キングダム』イベントに初登壇も「来るのが憂鬱でした」
小栗旬が12日、都内で行われた映画『キングダム 大将軍の帰還』(公開中)の初日舞台あいさつに登壇。同作のイベント初登場の小栗が、撮影時の思いや登壇前の憂鬱な心境を素直に打ち明けた。この日は主演の山崎賢人(※崎は「たつさき」)をはじめ吉沢亮、大沢たかお、清野菜名、岡山天音、三浦貴大、新木優子、佐久間由衣ら9名のキャスト、佐藤信介監督が集結した。
原泰久の漫画に基づき、中国春秋戦国時代に天下の大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信(山崎)と、中華統一を目指す秦国の若き王・エイ政(※エイは、上に亡、中に口、下左から月、女、迅のつくり/吉沢)を描く本シリーズ。最新作となる第4弾では前作『キングダム 運命の炎』で描かれた「馬陽の戦い」に続き、隣国・趙との戦いが展開し、大将軍への道をまい進する主人公の信をはじめとする秦の兵たちが、趙のホウ煖(※ホウはまだれに龍/吉川晃司)らと死闘を繰り広げる。
MCから「今のお気持ち」を問われた趙の軍師・李牧役の小栗は「僕も信や王騎のチームに入りたかったなと思っています。みなさんからしたら“コイツ最悪だ”と思われる役なので、今日もここに来るのが憂鬱でした」と本音を明かして会場の笑いを誘う。
また、「(佐久間と佐藤監督以外)1ミリもみなさんに撮影として会う機会がなく、どのくらいの熱量で撮影が行われているのかわからない中、どういう風に居たら正しいのだろうか? と模索しながらやっていたという感じです」と苦笑しながら撮影を振り返った。
そんな小栗について、山崎は「すごかったです。小栗さんの李牧が仲間だったらいいのになと思うくらい。初めて共演させていただいたんですけど、小栗さんの李牧の圧倒的な強さと存在感のある敵はものすごかったです」と感嘆。佐久間は「李牧さまがそこにいるという感じで、強いのに強さを見せないけど出てしまう強さみたいなものを小栗さんから感じて、すごい格好いいなと思って撮影させてもらいました」と喜んだ。
佐藤監督は「撮影現場にスッとに入って来られた瞬間、“李牧来たな”という感じの佇まいで、僕も声をかけづらい雰囲気でした。常に李牧として(手を後ろに組んで)スッと立たれていたのが印象的で、休み時間も李牧だなと思いました」と撮影時の様子を紹介し、「僕らが作っている世界に飛び込まれて難しかったと思いますが、超然と演技作りをやられていたと思います」と称賛した。佐藤監督は吉川についても言及。「俺がホウ煖をやる上でホウ煖はどうあるべきか。そして俺はどうあるべきか。禅問答みたいなこと」があったそうで、「撮影の何か月も前から話し合いながら作り込みました。ホウ煖も本当にホウ煖でした」と吉川の真面目さがうかがえるエピソードを語っていた。
本作は12日より全国532館(IMAX50館・MX4D13館・4DX60館・ScreenX16館・ULTRA4DX4館・DolbyCinema9館を含む)で公開され、15時時点で前作『キングダム 運命の炎』(2023年7月28日公開・興収56億円)対比121%を記録するヒットスタートとなった。(錦怜那)