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自衛隊でまた“ハラスメント問題”です。パワハラで休職を余儀なくされたとして、女性技官3人が国と上司に対して訴訟を起こしました。

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パワハラで訴えを起こした陸自・女性技官
「平成30年(2018年)からはじまったパワハラにがまんして、がまんし続けた結果、私は病気になり、働けない人間にされました」

こう訴えたのは、広島県にある陸上自衛隊・海田市駐屯地に勤務する30代から50代の女性技官3人。上司から浴びせられたのは、“人格を否定”するような発言だったといいます。

パワハラで訴えを起こした陸自・女性技官
「小さなミスに対して、上司でありながら、フォローする形じゃなくて追い込む。『なんでこれをきちっと報告しなかったんだ』とか、『1人じゃ何もできないくせに』とか」

こちらの女性は、他の隊員のミスを一方的に自分の責任にされ、上司から「どうしたらちゃんとできるんだ」「開き直るな」などと、他の隊員たちがいる前で叱責されたということです。

パワハラで訴えを起こした陸自・女性技官
「(パワハラの影響で)不安と動悸(どうき)、不眠、フラッシュバックに苦しんでいます。自衛隊に20年以上勤めているが、こんな上司にあたったのは初めてです」

2022年までの5年間続いたというパワハラで3人は重度の適応障害となり、1年近く休職。内部調査は行われましたがハラスメントとして認定されなかったため、上司などに330万円ずつ支払うことなどを求める訴えを起こしました。

パワハラで訴えを起こした陸自・女性技官
「何も悪いことをしていないのに、やはりそのことをした上司をゆるすことができない」

「人生を壊されたと思っています。組織から適切な対応があれば、3人も休職に追い込まれるようにはなっていないと思います」

自衛隊は「現時点において訴状が届いていないため、確認できていない」としています。