[6.26 EUROグループF第3節 チェコ 1-2 トルコ ハンブルク]

 EURO2024は26日、グループリーグ最終日を迎えた。トルコ代表はチェコ代表に2-1で勝利し、2位で4大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。チェコは最下位で敗退となった。

 チェコは勝てばGL突破ができ、引き分け以下ならば敗退というはっきりとした状況。トルコは引き分け以上でGL突破となり、敗れても点差や他会場の結果次第では決勝トーナメントに進出できるなかGL最終節に臨んだ。

 最初のチャンスは前半2分、チェコが作る。MFルカーシュ・プロボドが自陣からドリブルで持ち運ぶ。ファールを受けるもこぼれ球が味方に渡ると、最後は再びプロボドにボールが戻って強烈なミドルシュートを放ったが、GKメルト・ギュノクにセーブされた。

 しかしチェコは前半20分に大きなアクシデントが発生。同11分にイエローカードを受けていたMFアントニン・バラークがボールに触れた後、MFサリフ・エズジャンの足を踏んでしまう。イシュトバーン・コバーチ主審はバラークのファールと判定すると、2枚目の警告でレッドカードを提示。勝つしかないチェコは残り70分を10人で戦うことになった。

 数的優位に立ったトルコはボールを持つ時間帯が続くが、なかなか決定的なチャンスを作れない。逆にチェコは前半45分、プロボドがカウンターを仕掛けて左サイドでフリーのDFダビド・ユラーセクにラストパス。ユラーセクはGKと1対1になったが、シュートはギュノクに止められた。前半はスコアが動かず0-0で終了した。

 それでも後半6分、ついにスコアが動く。トルコが右サイドから攻撃を仕掛け、MFバルシュ・ユルマズのクロスを受けたFWトマーシュ・ホリーがペナルティエリア内からシュート。これはGKインジフ・スタニェクのスーパーセーブに阻まれるも、MFイスマイル・ユクセクがこぼれ球を拾ってMFハカン・チャルハノールに渡す。チャルハノールはアウトサイドにかけながら右足を振り抜き、強烈なシュートでゴールネットに突き刺した。チェコはこの場面でGKが負傷し、スタニェクに代わってGKマチェイ・コバージュがピッチに入った。

 トルコは後半20分、ゴールキックからユルマズが右サイドを突破してゴール前にクロスを送る。MFアルダ・ギュレルは合わせるだけだったが、ミートしきれずリードは広げられない。

 すると後半21分、チェコがロングスローから同点弾を奪う。GKがボールをキャッチしきれずに落とすと、FWトマーシュ・ホリーがシュート。これはゴールライン上でDFサメト・アカイドゥンにクリアされたが、こぼれ球をMFトマーシュ・ソウチェクが押し込んだ。

 終盤はチェコがロングボールを中心に逆転を狙う。一方のトルコは同時開催の一戦でジョージアがポルトガルにリードしているため、敗れると最下位で敗退となる状況。巧みに時間を使いつつ2点目を狙った。迎えた後半45+4分、トルコがチェコのパワープレーを跳ね返してカウンターを仕掛けると、最後はFWジェンク・トスンが右足一閃。激闘に決着をつける勝ち越し弾が生まれ、トルコが2-1でチェコに勝利した。