せっかくの「自分時間」はできれば有効的に活用したい。「子育てやお仕事も少しずつ落ち着いてきた45歳の今。30代の頃に自分の手元からスルスルとなくなっていった自分時間が少しずつ返ってきているように感じています」と話すのは、整理収納アドバイザーでESSEonlineライターのハギヤマジュンコさん。夫、9歳の娘、4匹のチワワと暮らしています。ハギヤマさんが自分時間が増えたと感じるのは、子どもの成長や、仕事の落ち着きという第3者的な要因だけでなく、意識的に取り戻すために心がけているからだそう。そこで、自分時間を増やすためにやっていることについて伺いました。

「やめた」ではなく「追加する!」。ポジティブシンキングでいたい

まず私自身、自分時間を取り戻すために「なにかをやめる!」という意識をあまり持たないようにしています。「やめた」という言葉がなんだかネガティブに聞こえるし、なにかを手放さないと、手に入れられないのは悲しい気がするからです。

【写真】隙間時間は大切な「宝物時間」

ではどうやって好きなこと(1人で美術館に行ったり、1人で雑貨屋さんに行ったり、会いたい人に会いに行ったり)をしているのか? それは、今までやっていたことのなかに「やりたいことを追加」しているイメージなのです。

今やっていることも諦めず、さらに追加する! とっても欲ばりな私です。

では、そのためにやっていることについて2つお話しします。

1:時間の使い方にメリハリをつける

みんなに等しく1日は24時間。だけどそのなかにも「わざとじゃないけれど無駄に過ごしている時間」があるように思います。もちろん無駄な時間もときには必要だと思っていますが…やりたいことを追加したいならば、時間の使い方にメリハリをつけることはとっても大切。

仕事や家事をする時間はグッと集中。そして、家事や仕事の1つ1つが大体何分かかるかを把握しておくのも大切!

メリハリをつけることで生まれた時間は今日する予定じゃなかったアレコレを先取りしてしまうチャンス。先取りして丸半日、丸一日空けることができれば、それは大切な自分へのごほうび時間になると思うのです。

2:すき間時間を見つける

ちょっとしたすき間時間は大切な「宝物時間」だと思っています。早く仕事が終わってポッカリ空いた30分。思いがけず早く待ち合わせ場所に着いてできた15分。朝の掃除がいつもよりうまく終わってできた5分。そのすき間をうまく使うのが自分時間を増やすコツです。

うまく使うため、30分あったらしたいこと、15分あったらしたいことを普段から考えています。

30分あったらフットネイルを塗ってみようかな? 15分あったら読みかけの雑誌を読みたいな。5分あったらまつ毛パーマの予約しようかな? など考えるだけでワクワクしてしまうのです。

45歳で自分時間を満喫しようと思った理由

こうやって生み出した小さな時間を積み立てて(?)、大切な自分時間ができた時、家族に感謝をして自分1人の時間を満喫しています。

45歳、そろそろ人生折り返しなのかなと感じることも多くなってきた最近。子どもから本格的に手が離れ、仕事もひと段落したときを想像してみると、「はて、そのころの私、体力的に本当にやりたいことができるのだろうか?」と不安になることがあるのです。

自分で運転して行きたいところに行けるのかな? 自分の足で歩いて、会いたい人に会いに行けるのかな?

だから今、少しずつの時間を積み立てて、ちょっと無理してでも、ときには欲ばりになって「今」やりたいことに自分時間を使っています。

焦る必要はないと思ってはいますが、「今」の自分時間を楽しむコツがどなたかの参考になるとうれしく思います。