ひとり旅において、悩ましい問題のひとつが「ひとりごはん」。「ひとりでお店に入るのが苦手」「ひとりだからこそ手早く済ませたい」。そう考える40代・50代の女性に向けてご提案! 旅好きESSEフレンズエディター・おがわりさんが、ひとり旅でも食事に悩まない自身のコツを披露。実際の経験からたどり着いた工夫です。

<旅コツ>じつはそんなに困らないひとり旅の食事

興味はあってもなかなか踏み出せないひとり旅。ハードルを上げる原因のひとつに、「ひとりで外食するのが苦手だから」という人もいるのでは。でも、ちょっとしたコツで、意外と簡単に、ひとりでも旅行中の食事を気軽に楽しめるんです。

今回は、私が実践している旅先での食事にまつわる工夫をお伝えします。

1:あえてなじみのあるチェーン店を選ぶ

私がひとり旅でよく利用するのは、「なじみのあるファーストフード店」です。

慣れていて安心できる、ハズレがないといった点では、ひとり旅初心者にもおすすめ。食事に使う時間はほどほどにして、観光や買い物にお金と時間を費やしたい人にも向いているかもしれません。食事の場所選びによる時間のロスを防げるからです。

旅先でどこにでもあるチェーン店に入るのは、味気ないかも…。そう感じるかもしれませんが、じつはその土地ならではのお店の特長が楽しめることも。

2:初めてのお店では、読書をして心穏やかに料理を待つ

初めてのお店、しかもそれがひとり飯となると、緊張する人もいるでしょう。現地に行くまでどのお店に行くか決めかねている、というような旅先では、なおさら不安が募ります。

私もそんなひとり。そんなとき私は、気持ちを和らげるために、料理が運ばれてくるまでの間、本を読むことにしています。これがなかなか効果的。落ち着いて料理に向き合えた方が、お料理の味だってよくわかります。会話のないひとり飯だからこそ、食事に集中したいですよね。

ここに至るまで、「カメラを触る」「絵を描く」などいろいろ試しました。結局、料理が運ばれたときにさっと片づけられる文庫本が最適ということがわかったのです。

じつは読書には、もうひとつ私にとって目的があります。それは、「自分は大人ひとり旅をしている最中のすてきな女性なんだ」と酔いしれること。もちろん、これがくだらないことという自覚はあります(笑)。とはいえ、せっかくの旅。どうせだったら、その非日常性を徹底的に楽しんでしまおうというわけです。

3:空腹対策に“いつもポケットに小パン”を

さて、最後のコツです。私がひとり旅でついやってしまうのが“食べ逃し”です。いいお店が見つからない時や観光を優先したいとき、ひとりだと食事をあと回しにしてしまいがち。その結果、食事できない場所で突然の空腹に襲われることが何度もありました。

そんな失敗から、今ではいつもパンをバッグにいれています。見知らぬ土地の公園のベンチやバス停で食べるパンおいしさは、なぜか格別!

ちなみにパン選びについては、持ち歩きやすさを第一優先。加えて、結局パンを食べなかったことも考慮して、次の日の朝ごはんやお土産にまわせるように、小さめで常温でも傷みにくいタイプのパンを選びます。

旅先で見かけたパン屋さんにふらっと入ってみたり、スーパーで買えるご当地パンをリサーチしたり。じつはこれが意外と私には愉快。パンひとつをきっかけに旅の楽しみがぐんと広がった気がするのです。

以上、私が旅先でしていることを語ってきました。あくまでも、旅先での食事の向き合い方は人それぞれです。ぜひ、自身が最大限楽しめるようなひとり旅の仕方を見つけていただけたら、うれしく思います。