迫力の生バンドともにアイドル達の暑い夏のステージが燃え上がる!『Re:ステージ! PRISM☆FESTIVAL!! vol.1 -Resistance-』レポート
■2024.6.15『Re:ステージ! PRISM☆FESTIVAL!! vol.1 -Resistance-』@森のホール21
様々なスタイルのライブイベントで夢を目指して懸命にがんばる中学生アイドル達の魅力を紡ぎ出していく『Re:ステージ!』。中でも夏恒例となっているのが生バンド演奏と共に迫力の歌とパフォーマンスを送るBIGライブ! 6月15日に千葉県松戸市・森のホール21で開催された『Re:ステージ! PRISM☆FESTIVAL!! vol.1 -Resistance-』にはゲストを含めた総勢20名が集結し、二部構成で熱いステージを繰り広げた。今回は昼に行われた第一部の様子をレポートしよう。
■生バンドの迫力サウンドと『Re:ステージ!』の歌声が熱く響き渡る!
満員御礼となった森のホール21は開演前からファンのテンションは高く、今回はステージには登場しないKiRaRe・市杵島瑞葉による開演前アナウンスに早くも大きな声援が上がる中、いよいよ生バンド演奏によるライブステージの幕が開いた。
●テトラルキア
テトラルキア 撮影:大塚正明 (C) Re:STAGE! PROJECT
迫力のバンドサウンドと真っ赤なライティングを浴びて登場したトップバッターは、今回はトリオで登場のテトラルキア。待ちきれない未来へと突っ走る「Fearless Girl」に、自分を縛る鳥籠を壊して羽ばたこうという「カナリア」と、今に留まることなく前へ進もうというゲキの込められたロックナンバー二連発に会場のテンションは早くも最高潮に。畳み掛けるようなパフォーマンスにファンも高速クラップを交えたコールで応え、ラストは全員でのシャウトとジャンプで締めくくり、熱いBIGライブの火付け役を見事にやり遂げた。
●アルシュシュ
アルシュシュ 撮影:大塚正明 (C) Re:STAGE! PROJECT
続いての登場は3月末にライブデビューしたばかりの新ユニット、アルシュシュ。ステージ上で三人が輪になって座り込み、バンドの奏でるファンタジックなメロディと共に花が開くように広がりながら、夢の中をふわりと漂うような「泡白昼夢」を情感たっぷりに唄い上げる。続いて一転して勢いのあるメロディと共に、何度でも巡り会える喜びをポップに歌った「Merry Go Wonder!!」を、ファンのクラップ&声援とシンクロしながら熱唱。可愛くも熱いステージを描きだした。
●アスタレーヴ
アスタレーヴ 撮影:大塚正明 (C) Re:STAGE! PROJECT
次は今年に入って始動したアスタレーヴの二人が豊かなギターのメロディと共にステージ上段に登場。新たな花を育てていこうという始まりの想いがこもった代表曲「un rêve」を情感豊かなハーモニーとバンドサウンドのアンサンブルで唄い上げて場内も盛り上がる。そして「どんたんどどたん!」のコール&レスポンスと共に、4月にリリースされたばかりの新曲「I My Me Mine Sunshine!」を、かわいくも力強いビートに乗せて熱唱し、ファンとのコール&レスポンスも交えて盛り上がった。
●トライアムトーン
トライアムトーン 撮影:大塚正明 (C) Re:STAGE! PROJECT
重みのあるロックのビートと共に登場したのは、アルシュシュと共に3月末にライブデビューしたトライアムトーン。拳を振り上げながらのゲキで場内と一体になってヒートアップしながら、和ロックのナンバー「誘宵アバンダンス」を披露。もっと声を出してと客席を煽りながら「それそれそれそれ!」とコール&レスポンスで場内の熱を高めていく。続いて退屈な日常に囚われた人々を雷鳴のような歌声で救い出す「サンダーレスキュー!」。畳み掛けるようなバンドの音と張り合うボーカルパフォーマンスをぶつけ、ラストは激しいビートに乗せての絶唱で締めくくった。
●トロワアンジュ
トロワアンジュ 撮影:大塚正明 (C) Re:STAGE! PROJECT
高まった場内の熱を一旦落ち着かせるかのように、静謐なピアノのメロディと共に現れたのはトロワアンジュの三人。幸せを探す日々を送る人達を優しく励ます「青い鳥より」を静かだけど力強いボーカルと想いのこもったハーモニーで唄い紡ぐ。曲が進むにつれてバンドの音とハーモニーが溶け合うように盛り上がっていった。続いてはジャズのメロディラインに乗せて、寂しさの闇に震える人を星の光となって導く思いを歌った「銀河の雫」を情感たっぷりに唄い上げて、熱いライブにつかの間の安らぎをもたらした。
●KiRaRe
KiRaRe 撮影:大塚正明 (C) Re:STAGE! PROJECT
ユニットステージのラストを締めくくるのはKiRaRe。今回は4人での出演となったが、夢に向かって諦めず進む気持ちを歌った「Ideal/Idol」を見事なダンスパフォーマンスとソロボーカル、そしてステージには立てなかった2人の歌声も含めて重なり合うハーモニーで盛り上げた。そしてラストはファンへのゲキと共に最新曲「Dramatic Echoes」を披露。果てしなく続く夢という山を、みんなで登りながら未来を紡ぎ出そうという、『Re:ステージ!』のこれからへの思いのようなナンバーを、ステージと客席が一体になって盛り上げていった。
■後半戦では新曲披露のサプライズも!
●オンゲキ
珠洲島有栖(左)&皇城セツナ(右) 撮影:大塚正明 (C)SEGA
スクリーンに映し出された「SPECIAL GUEST」の文字に場内が盛り上がる中登場したのは、『Re:ステージ!』とは幾度も相互コラボをしている盟友ともいえる『オンゲキ』から、珠洲島有栖と皇城セツナの姉妹コンビが登場。凍てついた世界の中で未来への光を掴む「Prominence」を、漆黒の衣装に身を包んだセツナが、轟く重低音と共にハードなロックボーカルでソロ歌唱。そして「お前達まだまだ盛り上がれるか!」のゲキと共に有栖もステージに登場し、『オンゲキ』『Re:ステージ!』 コラボ第1弾楽曲の「オン×ステージ!」を姉妹で披露。共に作り上げていったコラボナンバー2曲で、今回のライブに花を添えた。
◆「アイシング・ドリーム」
セツナと入れ替わるようにテトラルキアの西館ハクがステージに登場し、何と今回が初解禁&初披露となるコラボ新曲「アイシング・ドリーム」がスタート。夢をテーマにしたファンタジックなナンバーを二人がかわいくアップテンポに熱唱し、ファンも突然のサプライズに驚きながらも、即座にコールを合わせて新たなコラボへの期待に熱く盛り上がった。
◆「M.L.V.G」
生バンドによるアレンジ前奏が繰り広げられ、次のステージへの期待が高まる中、そのまま曲へとなだれ込むようにテトラルキアの三人が再び登場。未来に向かって突っ走ろうという思いをロックに唄い上げた「M.L.V.G」を熱唱し、再び場内を熱気で満たしていった。
◆「君とインフィニティ」
続いてはアスタレーヴの二人が登場し、オルタンシアのナンバー「君とインフィニティ」を歌い上げた。みんなと一緒に歌える奇跡の喜びを「ヤッホー!」コールでステージと客席が共に盛り上がり、いまもオルタンシアはみんなの心にあることを噛みしめるステージとなった。
◆「エンゼルランプ」
いよいよライブもラストナンバーへ。最後を締めるのはトロワアンジュの三人だ。大事な人への想いを切なくも力強く唄い上げたナンバーを「みなさんいきますよー! いっしょにー」のかけ声に合わせて、共に手をスイングさせながら一緒に盛り上がる。そして場内を埋めつくしたコンサートライトの輝きに、トロワアンジュは「みなさんの心の光が見えましたわ」というメッセージで応え、ライブは大きな盛り上がりと共に締めくくられた。
しかしまだまだ一緒に盛り上がりたいファンから、即座にアンコール代わりの「Re:ステージ!」コールが巻き起こる。しばらくして再びバンドメンバーがスタンバイを始めたところで大歓声が巻き起こる中、待望のアンコールステージがスタート。
◆「To Die For」
テトラルキアの上級生組・坂東美久龍&南風野朱莉が歌った「To Die For」からアンコールステージがスタート。いい意味でテトラルキアらしさとは異なる英語歌詞メインのハードロックを、モノクロの都会の映像をバックにクールに唄い上げてファンの熱気に再び火を付けてみせた。
◆「367Days」
続いてはKiRaReが登場し、テレビアニメの最終回を飾った名曲「367Days」を披露。スクリーンには青空が映し出される中、夢中で書けだしてここまできた未来という思いと嬉しさを、『Re:ステージ!』のここまでの歩みと今日のライブに集まってくれたファンへの感謝と重ね合わせるように唄い上げた。
アンコールのラストナンバーを前に、ステージには出演陣全員が勢ぞろい。みんなと同じステージに立てて嬉しかったと語る『オンゲキ』の二人やトライアルトーン、少ないメンバーでの初パフォーマンスだったことへの想いを語るテトラルキア、トロワアンジュはライブ初披露となった「青い鳥より」が大変だったことや、アスタレーヴは新曲の際の声援の凄さでイヤモニの音が聞こえなくなったという裏話を披露。
そして最後を締めるKiRaReからは、今回は4人でのパフォーマンスだったためにステージを広く感じたけど、みんなの声援でステージをやり遂げられた事への感謝、そして新しいユニットのパワフルさと新しい風が『Re:ステージ!』を盛り上げてくれるのが嬉しいと語り、また全員でのBIGライブをやりたいというこれからの夢に場内は大きな歓声に包まれた。
◆「Don't think,スマイル!!」
撮影:大塚正明 (C) Re:STAGE! PROJECT (C)SEGA
そして「最後だから全力だしきってくださいね」というゲキと共に始まった正真正銘のラストナンバーは、テレビアニメOPテーマの「Don't think,スマイル!!」。同じ空を目指してみんなで進もうという思いを全員がステージにならんで熱唱。最後は全員で腕を振り上げて、ラストはステージと客席共にジャンプを決めて、ライブを大団円で締めくくった。
生バンドとの組み合わせで普段のライブにない迫力のパフォーマンスが繰り広げられた『Re:ステージ! PRISM☆FESTIVAL!! vol.1 -Resistance-』。今後の作品世界のさらなる広がりを感じさせてくれる嬉しいライブとなった。
(C)Re:STAGE! PROJECT
(C)SEGA
取材・文:斉藤直樹 撮影:大塚正明