IT企業の域を超えた。クレイグ・フェデリギがいつも以上にやりたい放題 #WWDC24
さすがテック界のファンサ王。
AppleのデベロッパカンファレンスWWDC。事前に噂されていた通り、AI関連で大きな発表がありました。が、一部の人にとってはWWDCはソフトウェアの最新情報の場ではなく、推しを愛でることができる数少ないステージ。発表内容よりも、発表の仕方、発表する人に注目する場です。
そう、クレイグ・フェデリギApple上級副社長ですね。
ただ発表するだけ、ができないフェデリギ氏は、毎回何らかの小ネタを用意していますが、そのネタはどんどん派手に。今年は過去いちド派手な演出で、フェデリギファン大歓喜な発表となりました。
冒頭からぶちかましてきた
今年のプレゼン担当者を乗せた飛行機内からスタートしたWWDC 2024。パイロットはAppleフェローとなったフィル・シラー氏。スカイダイビングで会場に降り立つ、ド派手な登場でした。
ファンサ用カットがはいっているのは、さすがです。
ブァサってしないとダメ
無事、パラシュート開いて着地したって設定ですんなりプレゼンをスタートする、そういうタイプではありません。華麗にダイビングスーツを脱ぎ捨てるシーンがなくちゃダメ。ここは絶対にいるという判断。
ダイビングスーツの下は定番のブルーのシャツにスラックス。シャツのボタンはもちろん2つ開け。
OS繋ぎは見せ場
iPadOSからMacOSへと繋ぐのは、会場移動するフェデリギ氏のパルクール！ これ、たぶん、パルクールの見せ場を作るために場所を無駄に移動してますね。ぜんっぜん移動する必要ないので。
このパルクールをやっているのは本人？ スタント？ そんなことを考えるのは野暮です。フェデリギファンが見たいのは、フェデリギという概念なので。
発表中も小ネタ
なにかしらのフォースの力で鞄からiPhoneを呼び寄せる流れもありました。
これ、数年前のフェデリギ氏なら、メインネタになったかもしれません。特大ファンサが当たり前となった今は小ネタ扱いです。
本人の強サービス精神
今回はっきりわかったことがあります。いや、何年も前からわかってはいたんですけど、今回しっかりとわかったこと。それは、本人がやりたくてやりたくて、もうどうしようもなくやりたくてやっているのだろうということ。期待に応えよう、去年を越えようというメンタルでやっているのだろうということ。
と、いうのもですね、各カテゴリ担当のプレゼン主の登場の仕方はさまざまなんです。普通に歩いてフレームインする人、外を歩く人、ロードバイクで乗り付けて華麗にヘルメットを飛ばす人、いろいろです。つまり、登場の仕方は本人の希望に任せられているのでしょう。…たぶん。
ずっとフェデリギのターン
最初から最後まで、ほぼ出ずっぱりで、ずっとフェデリギのターンでした。
Appleの役員や担当者にまで興味がない人からしたら、「誰？」ですよね。「めちゃくちゃ目立ってるけど何者？」ですよね。「Apple専属の役者さんなの？」と思う人がでてきもおかしくないレベル。
実は、ずっとフェデリギ氏のターンなのも当然なのです。彼はAppleのソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長。もう10年以上、iOSとMacOSのトップとして活躍しています。ソフトウェア発表の場であるWWDCでは、彼の存在がApple CEOのティム・クック氏より目立ってしまうのも当たりまえ。
ちなみに、フェデリギウォッチャーとしてオススメは、iOS・MacOS発表冒頭。所定の場所まで歩いたあと前を向くとき、クっと足の角度を変えるところ。まるでダンスのステップのようで華麗です。
Source: Apple
