森保監督、10番・堂安律は「世界で勝つために期待したい」 攻守のハードワークがつなぐ未来
公式会見に出席
日本代表を率いる森保一監督は6月10日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選シリア戦に向けて、初の国際試合が行われるピースウイング広島で公式会見に出席した。
3バック継続を明言した森保監督はMF堂安律が新たに挑戦するウイングバックに期待した。
6日のミャンマー戦(5-0)で右シャドーに入った堂安。時にはボールを受けにポジションを下げたり、流動的に動きながら右サイドを活性化させた。試合後、堂安はウイングバック起用に意欲を見せており、前日9日にも所属のドイツ1部フライブルクで培った経験を還元することを誓っていた。フライブルクではリーグ30試合の出場で7ゴール4アシスト。「ウイングバックの方が点を取りやすい」とも話していた。
そのなかで森保監督は、堂安のウイングバック起用について「考えています」と前置きしたうえで大きな期待を寄せていることを明かした。
「ミャンマー戦ではシャドーでプレーしてもらったので、ウイングバックでもチームとして戦術の幅を広げられるように試したいと思っている。フライブルクでもプレーして攻守において献身的に走って攻撃でもゴール前で得点に絡み、守備でも相手の攻撃を防ぐことをやっていた。彼のような攻撃に特徴があって得点に絡めるような選手は、より日本がアジアで確実に勝つために、世界で勝つために、うまい選手がハードワークして攻守ともにチームに貢献するということを期待したいと思う。『こんなうまい選手がこんなハードワークするんだ』ということをサッカー少年少女に見てもらえたら嬉しい」
日本サッカーの未来のためにも、背番号10のプレーがカギを握る。ドイツでも、日本代表でも堂安の粘り強い守備は高評価を受けている。森保ジャパンが挑戦する3-4-2-1-システムはただのオプションというわけではなく、選手にフォーカスして見てみるのも楽しみの1つになるかもしれない。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)