クルマの“新移動法”明らかに!? トラブル時に「押す」ではなく「転がす」 警視庁が呼びかける楽な方法とは
クルマがトラブルで止まってしまった際、そこが安全な場所とは限りません。
また時には人力で押して移動する可能性も考えられますが、そのひとつの方法を警視庁がSNSに投稿しています。
クルマは何らかのトラブルで突然動かなくなることがあります。
【画像】「これはアウト!」 これが交換すべき「危険なタイヤ」です(26枚)
その原因は様々ですが、なかでもロードサービスで救援依頼が多いのが「バッテリー上がり」です。
バッテリー上がりの原因はヘッドライトやスモールライト、室内灯の消し忘れが主なもの。
エンジンを停止した状態でこれらが点灯していると、当然ながら搭載されているバッテリーが消費されます。
そしていざ、エンジンを始動する時にはセルモーターを回す電力が不足すること、いわゆるバッテリー上がりになるのです。
バッテリー自体は、エンジンが動いていれば充電出来るため、頻繁にクルマに乗ることで充電が出来ます。
そのため一般的なバッテリーであれば劣化しておき、交換目安となるのは2年から3年と言われています。
では、もしバッテリー上がりなどでクルマが動かなくなったらどうすれば良いのでしょうか。
基本的にはJAFをはじめとするロードサービスを呼ぶのが望ましいですが、少し移動させたいなどの場合、人力で移動することも考えられます。
その場合、AT車/MT車ともに「Nレンジ(ニュートラル)」にすることで、押せば動くようになります。
この際、よくあるイメージとしては何人かがクルマの後方から押すというのが考えられますが、2024年2月13日に警視庁警備部災害対策課はX(旧:Twitter)で次のように投稿しています。
「車が故障したとき、楽に移動させる方法があります。
ギアをニュートラルに入れ、サイドブレーキを外します。
車のボディーを押すのではなく、直接手でタイヤを回すことにより軽い力で動かすことができます。
ちなみに後輪でも前輪でもOKです。1つの方法として知っておくと役に立つかもしれません」
こうした方法は、周囲の状況を見て、安全が確認出来たうえでやるのが大前提です。
しかし、大人数で押すのではなく、ひとりでも軽い力で動かせるということは、いざという時に備えて知っておいても良いかもしれません。
なおひと昔前では、非常時のエンジン始動方法としてMT車では「押しがけ」という方法がありました。
しかし、最近のMT車について、いくつかの国産メーカーの広報担当者は下記のように話しています。
「現在のモデルはボタンひとつでエンジンを始動するプッシュスタート式のスイッチがほとんどのため、現行モデルの乗用車ではほとんどできないと思います。トラックなどのMT車にも取り扱い説明書にはしないでくださいと記載しています」(国産A社)
「取り扱い説明書ベースの回答になりますが、現行車では押しがけできません」(国産B社)
またスズキ「アルト」のマニュアルにも「マニュアル車も安全のため、押しがけをしないでください」と書かれているため、かつてのような押しがけは出来ないようです。