ブラヤン・デ・グラシアに8回TKO勝ちしたブルース・キャリントン(右)【写真:Getty Images】

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キャリントンが8回TKO勝ち

 ボクシングのフェザー級10回戦が8日(日本時間9日)、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われ、WBO世界同級4位ブルース・キャリントン(米国)が8回TKO勝ちした。最近は世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦を熱望中。井上が訪れた会場で勝利を飾り、「彼は俺を見に来た」と振り返っている。

 ブラヤン・デ・グラシア(パナマ)と対戦したキャリントンは、接近戦からの右でダウンを奪取。最後はロープ際につめ、豪快なラッシュでレフェリーストップを呼び込んだ。ニューヨーク訪問中でこの日も会場に現れた井上の前で鮮烈な勝利。リングから客席のモンスターにお辞儀をし、井上も手を振って返した。

 27歳のキャリントンは2021年10月にプロデビューし、この日で戦績は12勝(8KO)とした。フェザー級の世界ランクはWBO4位、WBC7位、IBF12位。最近は米メディアを通じ、井上との対戦を熱望していた。米専門メディア「ボクシングシーン.com」はこの日の試合後、「キャリントンは、ナオヤ・イノウエが見ている中、一流の勝利を見せた」との見出しで記事を掲載した。

 記事によると、34試合のうち25KOの相手を退けたキャリントンは「(戦績は)彼が危険だということを示しているが、俺にはそれを回避して打ち砕くことができる経験がたくさんある」とコメント。井上が観戦していることに「彼は俺を見に来た」と語ったという。

(THE ANSWER編集部)