東急プラザ原宿「ハラカド」は75店舗が集う新たなカルチャーの発信地!
新たな原宿カルチャーの創造・体験の場
東急プラザ原宿「ハラカド」は、さまざまなカルチャーを生み出してきた原宿・神宮前エリアがもつヒストリー、そして、SNSなどを通じ誰もが発信、表現してクリエイティブな活動ができる現在の時代背景を踏まえ、「多様な人々の感性を刺激する、新たな原宿カルチャーの創造・体験の場」をコンセプトとしています。その名称には、「かど」が合わさることで人々の出会いの交差点となり、新しい文化を生んでいくという思いが込められているそうです。
外装と屋上のデザインを手がけたのは、建築家・平田晃久(ひらたあきひさ)氏。「KNIT DESIGN(まちを編む)」をコンセプトに、古と新の融合、外と内の融合、共存しながら未来につなげる街づくりをイメージしています。
地下1階:原宿で日本特有の湯上がり文化を満喫
地下1階には、昭和8年(1933)に高円寺で創業した老舗銭湯「小杉湯」が2号店となる「小杉湯原宿」をオープン。初代から受け継がれてきた「小杉湯」の名物・ミルク風呂や、熱湯と水風呂を交互に入る温冷交互浴を原宿でも楽しむことができます。
男湯と女湯はほぼ同じ大きさと形。どちらにも、日本に2人しかいないという銭湯絵師によって、壁一面に富士山のペンキ絵が描かれています。
また、「花王」「アンダーアーマー」「サッポロビール」「MYTREX」というパートナーとともに、「銭湯を中心とした街」のようなフロアをプロデュース。それぞれが大切にしている価値や思いに浸れる場所を作っているといいます。
1階:リアル初出店、原宿初出店の個性的なショップがいっぱい
G階、1階、2階、地下1階には、ファッションから雑貨、スイーツまで、今まではECサイトや地方に店舗を構えていて、「ハラカド」でリアル店舗初出店、原宿初出店を果たしたブランドが多数揃っています。
1階にある「rit. TOKYO(りたるだんど とうきょう)」は広島から東京に初出店。「ヌードが最も美しい」という発想で、カカオ豆とキビ砂糖の2つの原材料のみで作るクラフトチョコレートのショップ。カカオ豆の仕入れから選別、焙煎、コンチング、テンパリング、型入れ、デザインワークまですべて自社工房で行っています。
1960年代の音楽が好きというオーナーが手がけているデザインは、7インチレコード、カセットテープ、ピアノの鍵盤など、音楽をテーマにしていてとてもユニーク。中に入っているチョコレートの変更も可能なので、パッケージデザインで選べるのもうれしいですね。
2階:雑誌の誌面と連動した体験メディア
2階にある「COVER(かばー)」は「雑誌をもっと身近に、手に取る機会を。」をテーマにした雑誌の図書館。出版社の枠を越えて1960年代に発行されたものから最新号まで約3000冊を揃えていて、懐かしい雑誌に再会したり、新しい情報に出合ったりできるスペースです。
新しい雑誌の楽しみ方を見つけられる企画展も開催。雑誌のように毎月特集を組み、取材時には第一弾として創刊号特集を開催していました。
3階:クリエイターの集積、共創、発信の場
3階は「クリエイターズプラットフォーム」と称し、「ハラカド」の文化創造、発信拠点として中心的な役割を担うフロア。クリエイターが集まる会員制ラウンジや、撮影やライブ配信のできるスタジオ、ギャラリーなどが並びます。
電子書籍ストアとクリエイターコミュニティを運営するBook Liveが手がける、クリエイターや作品とファンが繋がる推し活の拠点「OSHI BASE Harajuku」も3階に出店。物販スペースではテレビドラマ化した人気マンガ『おじさんはカワイイものがお好き。』と『今日、駅で見た可愛い女の子。』のグッズを期間限定で販売しています。
今後はマンガに限らず、アニメ、ゲーム、イラストレーターとのコラボアイテムなど、推し活ができるグッズを展開。2024年6月1日にはイベント・ギャラリースペースをオープンし、ライブドローイングなどのイベントや作品展示、キャラクターグリーティングも開催するそうです。
4階:パブリックスペース「ハラッパ」で環境・サステナブルにもふれる
4階は、原宿ど真ん中のサステナブル体感スペース。フロア全体を「HARAKADO PUBLIC」、略して「ハラッパ」と題し、「自然・チルアウト」「原宿で体験」をテーマに、自然やサステナブルを感じるコンテンツを展開しています。
窓側にある「太陽の焚き火」は、太陽光発電などの再生エネルギーを生み出す、恵みの太陽をモチーフとしたインスタレーション作品。焚き火のように囲んで座ると、やさしく温かい光と音によって、原っぱに寝そべって太陽の光を浴びている気分になります。
丸太ベンチは、多摩市の森の間伐材を円形に並べて束ねたもの。ハラッパで使った後は、材木やバイオマスの材料として使用されるそうです。
Text:河部紀子(editorial team Flone)、武藤美稀(ミニマル)
Photo:斉藤純平、石垣星児
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
5・6階:新たな食文化と出合える原宿のまちの食堂
5〜7階はクリエイティブを刺激するたまり場となる飲食フロア「HARAJUKU KITCHEN&TERRACE」。町中華からスイーツまで、多種多様な23店舗が出店。11時から23時まで営業しているので、ランチからディナー、アルコールまで楽しめますよ。
横丁のような雰囲気がある5階には、日常的に通いたくなる飲食店や路地裏にあるような居酒屋などさまざまな店舗11店が並んでいます。
FAMiRES
世界的グルメガイドに掲載される「sio」が手がける「FAMiRES(ふぁみれす)」は、新時代のファミリーレストランがコンセプトです。家族構成の変化や利用シーンの多様化など、インテリアは今の時代に合わせてアップデート。みんなで囲めるボックスシートのほか、2人席やカウンター席もあり、誰もがくつろげる空間になっています。ほとんどの席にコンセントが付いていてパソコン作業をすることも可能です。
料理は、ハンバーグ、オムライス、ナポリタン、お子様ランチ、プリン、パフェなど、ファミレスの定番メニューながら、手間ひまかけたこだわりの味に仕上げられています。
「神宮前の交差点でゆったりしよう」をテーマにした6階には芝生ゾーンがあり、室内にいながらアウトドアのような雰囲気。階の飲食店で購入した料理をここで食べることができます。芸術家の岡本太郎氏が昭和36年(1961)に描いた絵画『夢』も展示されていますよ。
ハオハオチー
中国のネオン街を連想させる外観が印象的な「ハオハオチー(好好吃)」では、本格的な中華料理を気軽に食べられます。おすすめは油をかけて表面をカリカリにした香ばしくてジューシーな「香港チキン」と、火鍋(麻辣味、鶏白湯味)の具材を串で食べる「火鍋串」。SNSマーケティングが得意なLeading Communicationが手がけるお店らしく、さまざまなクリエイターとのコラボレーションにも注目ですよ。
the TAG by 青果堂 fruitsparlor
創業90年を超える果物問屋「島田青果」から仕入れた高級フルーツをふんだんに使用したメニューが人気の和風フルーツパーラー「青果堂」が、新たなブランドとして「the TAG by 青果堂 fruitsparlor」をオープン。
the TAGとは“タグ付きの特別なもの”を意図。目利きの専門バイヤーが日本の旬のフルーツを仕入れ、パティシエが見極めた食べ頃の“タグ”が付いたフルーツスイーツを提供しています。カレーやパスタなど、ボリュームたっぷり、見た目にもこだわったフードメニューも楽しめますよ。
Giolitti
「Giolitti(じょりってぃ)」は1900年に創業した、イタリア・ローマの老舗ジェラート店。映画『ローマの休日』でオードリー・ヘプバーン演じる「アン王女」が食べていたジェラートとして、世界的に知られる有名店です。100年以上ローマでしか食べることができず、現在、世界でもローマと東京・有楽町の2カ所でしか製造されていないのだとか。イタリア人シェフが毎日手作りしている、フレッシュなジェラートをいただけます。
「ダブル(コーン)」825円はパイナップルとマンゴーをチョイス。フルーティーな甘酸っぱさが楽しめるジェラートに果肉が混ぜ込まれており、素材本来のおいしさを楽しめるフレーバーです。
「トリプル(コーン)」935円は、マーブルチョコレート、ストロベリー、ダークチョコレートと、甘いもの好きにはたまらないフレーバーを。ビターで濃厚なダークチョコレートと、フレッシュなストロベリーのコントラストが最高!マーブルチョコレートに入ったチョコチップのカリカリ食感がアクセントになり、飽きずに食べられる組み合わせです。
ローマ本店の200種類を超えるレシピの中から、季節ごとに厳選されたジェラートが揃うため、訪れるたびにさまざまなフレーバーに出合えるのも魅力です。
バインミー☆サンドイッチ
高田馬場で人気を博す「バインミー☆サンドイッチ」が「ハラカド」に登場。ベトナム人シェフが監修したこだわりのバインミーに加え、「ハラカド」の店舗ではフォーやブンボーフエなどの多彩なメニューが揃います。ベトナムで人気のドリンク、スイーツメニューも充実しているので、カフェ利用もおすすめです。
定番メニュー「サイゴンハム&豚パテ」858円は、胡椒が効いたハムと濃厚なレバーペースト、なますが挟まった絶妙なバランスのバインミー。自家製フランスパンはソフトな食感で、外はカリッと焼き上げられています。「鶏肉のフォー」1100円は、パクチーとレモンでさっぱりさわやかなフォーです。
バインミーもフォーも食べたいという方には、うれしいハーフ&ハーフセットもありますよ!
FALAFEL BROTHERS HARAJUKU
「FALAFEL BROTHERS HARAJUKU(ふぁらふぇる ぶらざーず はらじゅく)」では、ボリューム満点なのに、動物性の食材を使用しないギルトフリーなヴィーガン料理を提供。中東料理をヘルシーかつカジュアルに楽しめます。
女性人気No.1はたっぷりの野菜に揚げたてのファラフェル、ひよこ豆をペーストしたフムスがのった「ブラザーズサラダボール」1300円。ひよこ豆と香辛料を混ぜ合わせて固めたものをサクサクに揚げたファラフェルと、フレッシュなサラダの組み合わせはまさにクセになるおいしさです。
イスラエルから輸入しているフワフワのピタパンとサクサクのファラフェルが相性抜群の「ブラザーズハーフサンドイッチ」700円、ホットドックのジャンク感とヴィーガンフードを掛け合わせた新感覚な味わいが楽しい「ホットドッグケバブロ」950円も注目です。
6・7階:緑豊かな屋上の庭園空間
6・7階には神宮前交差点を見下ろせる屋上テラスがあり、都心とは思えないほど緑豊かな空間が広がります。交差点を挟んで対面に位置する東急プラザ表参道「オモカド」と、そのメインエントランス上部にあるサイネージ「オモカドビジョン」を見ることができます。
屋上テラスは交差点を舞台にした体験型メディアという特徴ももち、今後はさまざまなイベントも行われるそうです。屋上テラスは館内でテイクアウトしたドリンクやフードの飲食も可能なので、天気のいい日は開放的な空間で楽しむのもいいですね。
東急プラザ原宿「ハラカド」は、ショッピングやグルメだけでなく、さまざまなクリエイティブな活動も楽しめる、今までになかった「創造施設」。新しい原宿のカルチャーを体験しに、さらには発信しに行ってみてはいかがですか?
■東急プラザ原宿「ハラカド」(とうきゅうぷらざはらじゅく 「はらかど」)
住所:東京都渋谷区神宮前6-31-21
TEL:03-6427-9634
営業時間:B1〜4Fショッピングフロア11〜21時、B1F小杉湯原宿7〜23時、5〜7F HARAJUKU KITCHEN & TERRACE11〜23時 ※一部店舗は異なる
定休日:不定休
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Text:河部紀子(editorial team Flone)、武藤美稀(ミニマル)
Photo:斉藤純平、石垣星児
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