最近、愛車のエアコンから「嫌な臭い」がします。一体何が「臭いの原因」で、どうやって「消臭」すれば良いのでしょうか?
カーエアコンの「嫌なニオイ」原因は…?
クルマの「エアコン」を動かした際、吹き出し口から「嫌なニオイ」が漂うことがあります。
とくに“エアコンをしばらく使っていないクルマ”で多く見られる症状ですが、このニオイの原因は一体何で、どうやって消臭すれば良いのでしょうか。
自動車ディーラーの整備士に、カーエアコンが発する嫌なニオイの原因について聞いたところ、「原因はエバポレーターやエアコンフィルターに発生したカビでしょう」との回答がありました。
【画像】「えっ…!」 これが「不快な臭い」の原因です!(16枚)
まず「エバポレーター」というのは、カーエアコンの内部にある「空気を冷やす装置」のこと。
冷房を入れると、エバポレーターで冷たい空気が作られ、その冷たい空気をブロワーで車内に送り込んで車内を冷やす仕組みとなっています。
そしてこのエバポレーターは、冷房を作動させると結露が生じて常に湿気がある状態になるため、カビが繁殖してしまうことが珍しくありません。
次に「エアコンフィルター」は、外部から取り込む空気のホコリや汚れ、カビなどを取り除くための装置です。
エアコンを稼働させているうちに、このエアコンフィルター自体も汚れたり、ゴミがたまったりしてカビが生えることがあります。
このようにして汚れたエアコンフィルターから出た嫌なニオイが、エアコンの風に乗って車内に吹き込まれることもあるのです。
【解決編】こうすれば「嫌なニオイ」は消える!
カーエアコンから嫌なニオイの風が出てくる場合、一般的な対策としてはエアコンフィルターの交換が挙げられます。
エアコンフィルターの交換は、クルマの知識が豊富な人であればDIYでも可能ですが、素人では難しいためディーラーやカー用品店にお願いするのがベスト。
エアコンフィルター自体の価格は2000円〜4000円で、プラス工賃が1000円前後発生します。
またフィルター交換時期の目安は、前回の交換から1年、または走行距離1万キロごとです。
そしてエアコンフィルターの交換とともに、エバポレーターも洗浄して汚れやカビを取り除くと、より消臭効果が期待できます。
洗浄方法は、専用のクリーナーを用いて表面の汚れを取り除く簡易的な方法と、高圧洗浄で本格的にきれいにする方法が存在。
前者は工賃も含め5000円前後、後者は2万円〜3万円と高額となっており、エバポレーターを取り外して徹底的に洗浄する方法はとくに高額になる傾向にあります。
またカーエアコン以外にも、タバコや食べ物、ペットなど、車内には様々なニオイがこもることがあります。
これらのニオイを取り除く方法についても先出の整備士に話を聞きました。
「まずはニオイの原因となるものを車内から取り除きましょう。タバコの吸い殻や食べ物のゴミ、ペット用具などです。
その上で消臭スプレーなどで対処し、それでもニオイが残る場合はディーラーやカー用品店、清掃業者に車内クリーニングをお願いすると良いでしょう」
車内クリーニングには、車内の掃除機がけや拭き上げ、防菌・消臭剤の施工などがありますが、隠れたところにニオイの原因となるものが落ちていることもあるため、一度クリーニングしてみるのもオススメです。
また、ジュースやソースが内装に染み込んでいる場合は、数万円の費用がかかりますが、徹底的に洗浄してもらうのもひとつの方法です。
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暑くなるこれからの時期は、カーエアコンを動かす機会が増えますが、作動させるたびに嫌なニオイがすると気分も悪くなるもの。
「エアコンからイヤな臭いが出る」という人は、記事にあるようにエアコンフィルターの交換やエバポレーターの洗浄を行ってみてはいかがでしょうか。