英国人ファンはJ2判定覆りをどう見た? PK判定は妥当もプロセスは「対戦相手、試合への侮辱」【見解】
英国出身のJリーグファンも衝撃
V・ファーレン長崎は、6月2日に行われたJ2リーグ第18節水戸ホーリーホック戦で3-2の勝利を収めた。
しかし、この試合での決勝点は判定が覆った末のPKによるものだったことで、物議を醸している。大きな注目を集めた今回の判定について、「J.League Journeys」としてSNSを中心に日本サッカーが誇る魅力を発信し続ける英国人2人組、クリスさんとロロさんに見解を訊いた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)
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問題のシーンが起きたのは、2-2で迎えた後半アディショナルタイム。長崎MFマテウス・ジェズスがボックス内左で突破を仕掛け、水戸MF前田椋介にスライディングで倒されるもノーファウル判定となった。
これに長崎の選手たちが榎本一慶主審に抗議。当初PKが与えられなかったものの、榎本主審は長崎の下平隆宏監督の元へ説明に向かったのち、ピッチに戻ると判定を変えた。その後、水戸の森直樹監督にも主審から説明が行われたが、スタンドからはブーイングが。長崎はこのPKをFWフアンマ・デルガドが決めて3-2で勝利している。
驚きと後味の悪さが残る“判定覆り”について、「J.League Journeys」の2人は長崎にPKが与えられたことを正しいとしつつも、抱いた率直な印象をこう明かした。
「これはひどい判定だ。長崎の監督に説明したあとでのジャッジ変更が、“非常にいただけない”という自覚を主審は持たなければならないと思う」(クリスさん)
「今回のジャッジは正気じゃないね」(ロロさん)
さらに、2人は主審が長崎の下平監督に一度説明を行った行為を問題視する。ロロさんは「対戦相手、そして試合そのものへの侮辱」と辛辣な意見を寄せた。クリスさんは「判定を覆すつもりだったのなら、公正を期すために水戸の監督やアシスタントレフェリーとも話すべきだ」とし、然るべきプロセスが欠落していたとの見方を示した。
J2で起きた今回の異例ジャッジ。サッカーの母国と日本の双方を知る海外ファンにとっても、その衝撃度は大きかったようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)