「ボルネードだけだよ」じゃなくなった。かたくなに首を横に振らなかったボルネードが、どうして...
うわぁ〜、直接浴びても爽快！
こんな風を楽しめるなんて、ジメジメした季節や暑い夏にももってこいじゃあないか！ やっぱりすごいな。
こんなの…だよ。………だけだよ！
…………フウウ――――――ンンン――――――ンンンン………
「僕」がウスウスと目を覚ましたとき、静かにファンが回るような音と、優しく体を持ち上げるような風の余韻を感じていた。
「…はっ！ 僕は…寝ていたのか？ いつから…」
一晩か、それとも一年か。どのくらい眠ったのかわからないが、ウトウトする頭を回転させていくうちに、過去の思い出にたどり着いた。それは、iPhoneがUSB Type-C対応を発表したあの朝だ。
「iPhoneだけだよ（※） 」を披露していた僕は、アイデンティティを奪われたショックで倒れ込んだのかもしれない…。
※「iPhoneだけだよ」とは
世の中のガジェットたちがUSB Type-Cに対応していくなか、AppleのiPhoneだけがLightning端子のままで汎用性が低いことから「（変わってくれないのは）iPhoneだけだよ」と嘆くギズモード綱藤の持ちネタ。 iPhone 15シリーズからUSB Type-Cが採用され、晴れて封印となったはずだが…
…………フウウ――――――ンンン――――――ンンンン…………
また、遠くからかすかにファンの音が聞こえる。静かで、涼やかな…
あれから約9カ月。眠りから覚めた綱藤が目にしたものは...
どうか落ち着いて聞いてください。ここはボルネードのラボ。私はラボの責任者です。
再び目を開けると、白衣の男が僕の顔を覗き込んでいた。
この男、ボルネードと言った。ボルネードといえば、1940年代から続くサーキュレーターの代名詞だ。
無骨でシンプルなプロダクトだけど、風を壁や天井に向けて回すと空気がうまく循環し、心地よい空間をつくってくれるってやつ。でも、上下の角度調節はできても左右に首振りしないなんて、ボルネードだけだよ。
…ははっ、だけだよ。か。
やっぱり僕はまだこの言葉に未練があるらしい。もう「だけ」じゃなくなったのにな。
ボルネードをご存じなのですね。ちょうど新製品が世界同時発売されたので紹介しましょう。こちらへ…
白衣の男が手招きをする。なぜ僕がボルネードのラボに？ そもそもこの男は僕をどうしようというのだ。疑問は尽きないが、答えにたどり着くにはヒントがなさすぎる。
足を上げた。よし、動く。僕はいざなわれるまま、扉の奥へと向かったのだった。
ボルネードの常識を覆す最新サーキュレーター「STRATA」って?
ご覧ください、あれがボルネード最新のサーキュレーター「STRATA-JP」です。STRATA（ストラータ）とは“空気の層”という意味で、空気の層を利用して風を循環させるこのサーキュレーターの機能がそのまま名前になっています。
なんだ、この近未来的なラボは！ なんだ、この見たこともないサーキュレーターのデザインは！ これまでのアメリカンで丸っこいボルネード製品の方向性とは明らかな違いを感じるぞ…。
このデザインは、エアコン利用時に床付近に滞留する冷たい空気の層を、ボルネード最速の風で一気に持ち上げるために考案されたのです。
…ほー…。
僕は感心すると同時に、ちょっとした違和感も覚えた。なにかがおかしい。だってそうじゃないか。この形状の送風口であれば、風はきっと真横に伸びるだけ。冷気の層を「持ち上げる」なんて、現実離れしているではないか。
空気を下から上昇させる、水車のような機構
信じられないという顔をされていますが、これは疑いようのない事実。「STRATA-JP」は側面から吸い込んだ空気を、水車のように回る羽根が下から上へと送り出すのです。
これにより、足元から立ち上るように空気の層を持ち上げて部屋の隅々にまで届け、空間全体の温度差を素早く解消するという仕組みです。
なんてことだ！ 横吸気＆前面排気は珍しくないけれど、こんなカーブを描いて風を出す構造のサーキュレーターなんて僕は見たことがない…！ これは試してみたいぞ！
テクノロジーに沸き立つ心を見透かされたのだろうか。次の瞬間、僕はリモコンを握らされていた。
「STRATA-JP」のモードは5段階だ。
一番弱い「微風」は聞き耳を立てないとわからないレベルだ。それでも、しっかりと柔らかな風が吹いているのがわかる。集中したいときにこれはいいな。
最強の「ターボ」モードはさすがの大風量、圧倒的な風の勢いを感じられる。最大適用畳数は35畳というから、一般家庭のリビングなら間違いなく隅から隅まで風が届くだろうな。ターボでも音は想像していたよりかなり静かだ。
STRATA-JPは、高精度のブラシレスDCモーターのファンで、側面から効率よく空気を取り込み、出力します。
音が静かなことも特徴で、「微風」は29㏈（デシベル）、「ターボ」で 53㏈。図書館が約40㏈ですから、いかに静かであるか、おわかりになるでしょう。電気代は、ターボで1時間たった約1.36円です。
…数字で出されるとインパクトがすごいな。
なにより送風をオンにしてから、室内の温度が確かに変化した。さっきまでは若干の暑さを感じていたが、今は循環する風のおかげですっかり心地いい環境へと落ち着いている。
この静音性とランニングコストで、部屋の快適度がこうも変わるのはすごいじゃないか…。
ボルネードのサーキュレーターが首を振った！なぜ!?
ん？なんだろう。この全身に届く、涼やかな風は…。
目を閉じて部屋の空気の変化を感じていたところ、急に風が僕を横切るようになった。体全体をなでるような「広さ」を感じるのだ。
風の向きを変えたことにお気づきですか。「STRATA-JP」が誇るもう1つの特徴は、首を左右に振ることなのです。
まさか、首を…左右に…ですって!?
ボルネードといえば、これまでかたくなに首を縦にしか振らなかったはず…。それを左右に振らせてしまったなんて…。
ウワァァァァァ！ ホントに振ってるゥゥゥゥゥゥゥ！
なんてことだ、首を横に振らないサーキュレーターは「ボルネードだけだよ！」じゃなかったのか…。
そうです。足元からふわっと立ち上がり、直接当たっても心地いい風が起こせるのは「STRATA-JP」ならではの特徴。
部屋の空気を循環させたり、エアコン効率を上げたりすることが目的なら、従来のボルネードのサーキュレーターや「STRATA-JP」の下から上へ風を送る機能でじゅうぶん。
「STRATA-JP」を左右に首振りをさせたのは、風を直接浴びて涼やかな風を楽しんでいただくため。たとえば大きなソファーの左右どこに座っても直接風を浴びられるように首振り機能を搭載し、さらに 90度と180度に角度調整も可能にしました。
こんなにも…スムーズな首振りを!! これなら、ジメジメした季節や暑い夏にももってこいというわけか。
ということは、なるほど。これはサーキュレーターとタワーファンとのハイブリッドなのだ。
部屋全体の冷暖房効率アップに加え、風を直接浴びて涼みたいときの2wayで、僕らのライフスタイルに寄り添ってくれるプロダクトなのか…！
はい、そのとおり。お気に召していただけたなら光栄です。
あぁなんと…恐ろしい。長年の研鑽を重ねたテクノロジーで、すでにサーキュレーターの完成形とも言える次元でありながら、さらに貪欲に進化しつづける伝統と革新を両立。
こんなことができるのは…
「ボルネードだけだよ！」
そう歓喜に震える僕の真正面へ、「STRATA-JP」が緩やかに首を向けた。さながらにその風と向かい合うべく、僕が運命づけられていたかのように…。
…………フウウ――――――ンンン――――――ンンンン………
あぁ、遠くからかすかにファンの音が聞こえる。静かで、涼やかな…。
こうして「僕」はふたたび深い眠りへと落ちていくのだった。「…だけだよ…ボルネード…だけだよ…」
洗濯物が乾かない梅雨も、エアコンの光熱費が気になる夏も
ギズモード編集部の綱藤は再び眠りにつき、夢オチ？と疑いたくなるかもしれませんが、ボルネードの「STRATA-JP」が首を振るのは本当の話。
床付近の冷たい空気を層をパワフルに持ち上げて循環させてくれるのも本当ですし、お風呂あがりや帰宅後に風を全身に浴びて涼を得られるのも本当。
「STRATA-JP」が1台あれば、部屋の温度差を解消することで寝苦しさを解消したり、エアコンの効きを少し弱めたりできて省エネにもつながりそう。ジメジメするこの季節や花粉の季節は、洗濯物の室内干しにも使えますね。
こうしてオールマイティーに活躍するサーキュレーター「STRATA-JP」。
どう考えても活躍する未来しか見えないので、気持ちの良い暮らしを求める人はぜひ検討してみてください。ボルネードが重ねた長年の研鑽の成果は、涼やかな風という快適さを届けてくれます。
さまざまな風を自由に楽しめるボルネードのアイテムたち
ボルネードのサーキュレーターには、最新「STRATA-JP」以外にも、用途や室内環境に合わせて選べるさまざまなアイテムがラインナップしています。
どのモデルにも共通して言えることは、一定時間で止まることなく連続運転ができること。定期的な掃除は必要ですが、24時間365日自動停止することなく連続運転させることが可能です。
そのことで人が快適に過ごせるだけでなく、観葉植物の生育にも活躍。グリーンのある住まいでも重宝します。
おすすめのアイテムを2つご紹介しておきましょう。
部屋干し、エアコン効率アップ、観葉植物の生育にもマルチに活躍
微風も爆風も自由自在。DCモーターモデルの超大型サーキュレーター
※この記事のストーリーはフィクションです。ラボ責任者役・ボルネードのMさん、ご出演をありがとうございました。
Photo: 小原啓樹
Source: VORNADO
