「PlayStation VR2 PCアダプター」

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、PlayStation VR2をPCで利用できるようにする「PlayStation VR2 PCアダプター」を8月7日に発売する。アダプターを使うことで、Steamで配信されているVRゲームをPC経由でPS VR2にて楽しめるようになる。アダプターの価格は8,480円。別途DisplayPort 1.4対応ケーブルやSteamアカウントなども必要となる。

必要なPCスペックは、OSがWindows 10 64ビット版/Windows 11 64ビット版、グラフィックカードがNVIDIA RTXシリーズなどで、詳しくはPlayStation Blogを参照のこと。

アダプターのセットアップは簡単で、アダプターとDisplayPortケーブルを使って、PS VR2をPCに接続するだけ。その後、Steam上からPS VR2アプリをダウンロードしてセットアップを行ない、設定とプレイエリアをカスタマイズすれば、Steamで購入したVRゲームをPS VR2で楽しめる。

なお、PS VR2はPlayStation 5専用に設計されているためHDRや、ヘッドセットフィードバック、視線トラッキング、アダプティブトリガー、ハプティックフィードバックなどの一部の主要機能は、PCでプレイする場合は利用できない。

PCに対応することで、PS VR2を使って「Half-Life:Alyx」や「Fallout 4 VR」などを含むSteamの膨大なVRゲームライブラリにアクセスできるようになる

一方で、片目2,000×2,040ドットの4K映像や、約110度の視野角、フィンガータッチ機能、シースルービューなどの機能はサポートされており、対応ゲームではフォビエートレンダリング(視線トラッキングを使用しないもの)や3Dオーディオも利用できる。

なお、3DオーディオはPS5でのみサポートされているTempest 3Dオーディオではなく、SteamVRのオーディオ技術を使用したものになるとのこと。

同社は「PS VR2のゲーム体験に最も没入できる環境がPS5であることに変わりはありませんが、ユーザーの皆さんが同じヘッドセットを使用して、PCでもVRゲームの幅広いラインアップを楽しんでいただけることを願っています」としている。

PS VR2のPC対応は、2024年2月22日に公開されたPlayStation Blogのなかで明かされていたもの。その際は「年内には対応を実現したいと考えております」とされていた。