ＬＲＴアンケート調査を公表 外出率の伸び好調 “ＬＲＴ乗車自体が目的”の人も１割を超える
２０２３年８月に開業したＬＲＴ・ライトラインについて話し合う有識者の検討委員会が３日、宇都宮市で開かれ、利用の状況や整備の効果を図るアンケートの結果について報告がありました。
宇都宮市のライトキューブ宇都宮で開かれた検討委員会には、ＬＲＴの開業に関わってきた大学教授や国土交通省の職員など、約２５人が参加しました。
はじめに、ＬＲＴの利用状況について市の職員が説明しました。
４月の平日の利用者数は１日あたり１万５０００人から１万６０００人ほどで、年度が変わる前の２０２４年２月に比べて約１．２倍になったということです。
加えて、定期券を利用する人の数も１日あたり５０００人から６０００人ほどでおよそ１．４倍に増えています。
また３日は、宇都宮市と芳賀町の住民やＬＲＴの利用者を対象に、生活スタイルの変化や満足度などを聞いたアンケート調査の結果を公表しました。
なかでも宇都宮市と芳賀町の住民を対象にした調査によりますと、指定の調査日に外出をした人の割合について、ＬＲＴが開業した後は８１．４パーセントと開業前と比べて５．７ポイント増加しています。
そのほかＬＲＴの利用者を対象にした調査では、ＬＲＴに乗車する目的について、通勤で利用すると答えた人が５２．５パーセントとなった一方で、ＬＲＴに乗車すること自体が目的と答えた人は１２．８パーセントを占めました。
また、通勤や通学など移動に対する満足度を聞いた項目では、開業前と比べて開業後のほうが満足度が高くなりました。
今後、検討委員会では９月から１０月ごろにも再びアンケート調査を行い、２０２４年度中にＬＲＴを整備したことによる効果を取りまとめるとしています。
