「ジャンルごった煮」でも遊びやすさ抜群、話題のアメコミ調アドベンチャーゲーム新作『DUSTBORN(ダストボーン)』先行プレイレポート
NetEase Gamesの新作アメコミ調アドベンチャー『DUSTBORN(ダストボーン)』は、8月20日にPS5・PS4・Xbox Series X| S・Xbox One・PCに配信版が、また8月22日にPS5パッケージ版が発売を予定している。今回こちらを試遊する機会に恵まれたので、レポートをお届けしよう。
舞台は2030年の「分断されたアメリカ」。近未来SFの世界で、特殊能力を持つ女性の主人公・パックスとその仲間たちの、アメリカを横断するロードトリップが始まる。
パックスと仲間たちは謎の人物からの依頼でとある荷物を運ぶことを目的としているが、道中では検問などさまざまな足止めに出くわす。そのたびに、パンクロックバンド「DUSTBORN」のライブツアーの道中と偽って演奏によって検問を抜けたり、時には武器であるバットを用いて強行突破したりしながら旅を進めていく。
つまり会話中心のアドベンチャーの途中で、急にリズムゲームが始まったり、アクションゲームが始まることもある。「ジャンルごった煮」と表現するのが相応しいボリューム満点のゲームなのだ。
試遊では、物語の冒頭、仲間の能力でバスを持ち上げて下に挟まってしまった人物を助け出す場面や、検問をリズムゲームで突破する場面、また襲ってきた敵の軍団と戦う場面を遊ぶことができた。
まず遊んでみた感想としては、プレイの目的がわかりやすく、非常に遊びやすい。アドベンチャーパートでも、気になる人物の頭上には押すべきキーが表示されるので次の展開に進みやすいし、リズムゲームも上下左右から中央に向かってキー表示が流れてくるので直感的に操作しやすくなっている。そしてアクションパートに関しても、先にチュートリアルが挟まれるなど面倒なことはなく、実際に攻撃しながら操作方法を覚えられるのが非常にユーザーライクな作りに思えた。
また興味深かったのが、リズムゲームでイマイチの評価を出してしまった際、ゲームオーバーにならずそのままストーリーが進んだことだ。検問からは「微妙だな」と言われながらも進行許可が出て、バスの中では仲間たちと「今の演奏は酷かったな」「練習していないから仕方ない」など慰めあうような会話を楽しめた。
物語のエンディングは主要なキャラそれぞれに複数用意されているのは事前にアナウンスされている。試遊した印象から、ひょっとすると会話の選択肢だけでなく、リズムゲームやアクションといったゲームプレイによっても展開が左右されるのではないかと感じられたが、あくまでこれは筆者の想像だ。
加えて、主人公がもつ「言葉を実際の武器のようにする」という特殊能力が、ゲームの中でどう展開していくのかも気になるところだ。試遊では、アクションパートにおいて、攻撃中にポップアップされる「言葉」と共に表示されるキーをタイミングよく押すことで、コンボ攻撃を繰り出すことができた。他にもトレーラーでは「動かないで!」と敵に叫んで無力化させるシーンなどもあり、この能力はさまざまな場面で役立つようだ。
本作は、NetEase Gamesの子会社で、『デトロイト ビカム ヒューマン』や『BEYOND: Two Souls』『HEAVY RAIN 心の軋むとき』を手掛けたQuantic Dreamが新たに立ち上げたインディー向けのレーベル「Spotlight by Quantic Dream」よりリリースされる。開発を手掛けるのはノルウェーのゲームスタジオRed Thread Gamesで、2019年にリリースした『Draugen』でノルウェーのゲームオブザイヤーに選ばれたという実績がある。
▲主人公パックス(中央)と、その仲間たち。道中でも新たな仲間が加わることがあるという
『DUSTBORN』も、インディゲームスタジオの開発でありながら、クオリティの面では名作『デトロイト』などにも劣らぬリッチな作りに感じられた。これからの発売が待ち遠しい一作だ。
『DUSTBORN』 - 発売日決定トレイラー | PS5(R) & PS4(R):
https://youtu.be/N-7BSMqAnHc?si=i3aHZ1nnL7Wt1E9w
Heavy Rain, Beyond: Two Souls and Detroit: Become Human (C)Sony Interactive Entertainment Europe. Developed by Quantic Dream.
Heavy Rain is a trademark of Quantic Dream. Beyond: Two Souls and Detroit: Become Human are trademarks or registered trademarks of
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Quantic Dream and the Quantic Dream logos are trademarks of Quantic Dream SAS.
Dustborn is a trademark of Red Thread Games. All other trademarks are the property of their respective owners. All rights reserved.
(取材・平原学)
(執筆者: ガジェット通信ゲーム班)