報道陣もスラダン三井寿を連想 琉球・今村佳太、3P5本の裏にインサイド陣への信頼「ゴリがいるので」【Bリーグファイナル】
日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-2024
バスケットボール男子B1リーグの年間優勝を決めるBリーグファイナル(2戦先勝方式)の第1戦が25日、横浜アリーナで開催され、琉球ゴールデンキングスが広島ドラゴンフライズに74-62で勝利し、連覇に王手をかけた。両チーム最多の15得点を挙げた日本代表の今村佳太は「うちにはゴリがいるので……」と大人気バスケ漫画のキャラクターにたとえ、インサイド陣の奮闘を称えた。
リングしか見えねえ――。そう言わんばかりに迷いなく打ち切った。今村は第1クォーター(Q)開始45秒で1本目の3ポイントシュート(3P)を決めると、その後もシュートタッチが冴えわたった。第3Qには3本の長距離砲を沈め、琉球ブースターを熱狂させると、第4Qには追いすがる広島を引き離すとどめのディープスリーが炸裂。8本中5本の3Pを成功させ、両チーム最多の15得点を挙げた。
あまりの精度に、試合後の会見では大人気バスケ漫画「スラムダンク」の登場人物・三井寿になぞらえる声が記者から飛び出した。今村は味方の信頼度を絡めて「うちには『ゴリ』と呼べるジャック・クーリーがいるので、自分たちシューター陣は凄く気持ちよくシュートが打てる」と回答。三井のチームメートで主将センター・赤木剛憲の愛称を持ち出し、笑いを誘った。
A東京とのクォーターファイナル(QF)第3戦で右足首を負傷。状態が心配されたが、むしろそれが迷いを消した。「クリエイトやアタックが自分の魅力だと思っているが、足首のことやコンディションのことも考えた上で、今自分が一番自信を持ってできる部分はやはりシュート。そこを迷いなくクリアにできていることが、確率よく決まっている部分だと思う」。制限を逆にプラスに変えた。
3年連続となるファイナル。「この舞台では躊躇してしまうと相手にモーメンタム(勢い)を持っていかれる」。反撃を許した第4Qで決めた3Pは「苦しい場面だったが、シュートを得意としている選手はあのタイミングで打つべき。入る確信もあったので、自信を持って打てた」と胸を張る。17-18、18-19年シーズンのA東京以来となる史上2度目のB1連覇へあと1勝。エースは「まだ何も成し遂げていない」と気を引き締めた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku)