契約延長の報道も…イタリア名門監督が見た日本人MFの今夏去就は?「自分がどうするか決めるもの」
鎌田はインテル戦で豪快なミドル弾を決めた
イタリア1部ラツィオに所属のMF鎌田大地は、現地時間5月19日のセリエA第37節インテル戦にスタメン出場すると先制の左足ミドルを決めた。
最後は1-1で引き分けた試合だが、イゴール・トゥドール監督は鎌田を絶賛している。
トゥドール監督の就任後、チームの中心選手となった鎌田。すでに優勝を決めた首位インテル戦でも先発出場すると前半32分、味方とのパス交換で中央エリア手前まで侵入。一歩持ち出し左足を振り抜くと、コースを突いたミドル弾がネットに突き刺さった。
鎌田は昨年9月2日のリーグ第3節ナポリ戦(2-1)以来、今季2ゴール目。この1点で先制したラツィオだったが、鎌田が交代で退いたのちの後半42分にインテルDFデンゼル・ダンフリースに同点ゴールを許し1-1の痛み分けに終わった。ラツィオの専門チャンネルには、トゥドール監督は交代の理由を「疲労を見て取ったため」としている。
イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」では、トゥドール監督の試合後会見をレポート。鎌田について「私は普段、個人のプレーについてコメントすることはない。ここに来て良いプレーをするには明晰さが必要だ。彼は面白いものを持っている選手だ。成長しなければならないし、成長できる。私たちはともに初日からハードワークしているが、それはトレーニングジムでもそうだ」とコメントしているという。
一方で、鎌田については来季以降の去就が注目されている。今季限りの契約について延長オプションを行使するのか、それは1年なのか3年なのかという報道も相次ぐが、現役時代に名門ユベントスなどでプレーしたトゥドール監督は「様子を見てみよう。選手とは、常に自分がどうするかを決めるものだ」と静観する姿勢を見せていたという。(FOOTBALL ZONE編集部)