退任が発表されたデ・ゼルビ監督【写真:ロイター】

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三笘は負傷で長期離脱を強いられるシーズンとなった

 イングランド1部ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督が今季限りで退任することが決まった。

 昨季の6位躍進から今季は苦戦を強いられたが、攻撃のキーマンである日本代表MF三笘薫の負傷離脱はあまりに大きな打撃となった。

 三笘は今季公式戦26試合の出場に留まった。プレミアリーグでは開幕から第6節までに3得点3アシストを記録するなど昨季からの勢いそのままにチームの攻撃をけん引したが、その後は足首の負傷もあって欠場が続いた。

 日本代表の一員として参加したアジアカップもグループリーグには出場できず、決勝トーナメントからの復帰となったが、準々決勝敗退で出番は1試合のみに終わった。そして、今年2月には腰の負傷によりシーズン中の復帰が絶望となるなど、不完全燃焼の一年となった。

 ブライトンは2022-23シーズンにプレミアリーグで6位と過去最高成績の大躍進を果たし、クラブ初のUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権も獲得。しかし、三笘を筆頭に、多くの負傷者を抱えていた23-24シーズンは最終節を残した時点で10位と苦戦。ELも16強敗退に終わっていた。

 英衛星放送「スカイ・スポーツ」はデ・ゼルビ監督の今季限りでの退任を伝えた記事のなかで、「カオル・ミトマ・ロスがブライトンの低迷につながった」として三笘の重要性を強調していた。

 記事によると、三笘はドリブルでの仕掛けに関するスタッツ(いずれも90分あたり)でプレミアリーグトップ10に入るスタッツを残していたという。1対1のデュエル数(9.47/4位)、1対1でのボックス侵入回数(2.54/5位)、1対1成功率(41.84/4位)、シュートで終えた1対1の回数(2.54/7位)、ドリブル数(2.97/4位)。これらの数字が物語るように、攻撃面のリーダーを失った影響はあまりに大きかったようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)