子どもに“茶色い弁当”はNGなのか? 小学生の息子に作ってみたら意外な反応が
 子どもが本当に喜ぶお弁当は?

 こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」についてさまざまな実践法を提案しています。

 毎日子どものためにお弁当作りをされているママやパパやご家族の皆さん、本当にご苦労様です。私も小学3年生の子どもを育てる立場として、その大変さを身に染みて実感しています。いつも元気で時間があるわけでもないし、作る気にならないときだってありますよね。

◆生田斗真さんの炎上で、改めて気づいたこと

 話は変わりますが、先日、生田斗真さんの無痛分娩に関する発言が大きく炎上して話題になっています。この発言は出産予定の女性やまわりの家族のみならず、多くの人々が不快になったことは間違いありません。私も強い憤りを感じましたが、これをきっかけに、育児をしていく上で大事にすべきことを発信したくなりました。

 それは、育児(出産も含む)をする立場の人間が見下されたり心身を脅かされそうな場合は、我慢をせずに声をあげるべきだということ。そして、自分の心身をもっともっと大切にしても大丈夫だということです。

 話をお弁当作りに戻しましょう。私は食育の観点から、育児に励む方々が少しでも心身軽くなるようなエピソードを話したいと考えました。

 お弁当のおかずがすべて手作りであること、彩りのよいおしゃれな盛りつけであること、栄養バランスが取れていることは必ずしも必須条件ではないと実感したエピソードをお伝えしていきたいと思います。

◆子どもに茶色い弁当を出してみたら、意外な反応だった

 愛する子どもが喜んでくれるお弁当を作ってあげたい。これは親であれば、必ずや願うことでしょう。しかしながらその気持ちが強くなり、高い目標や理想を作りあげてしまっている可能性があります。

 私はあえてここで声を大にして言いたいことがあります。それは、毎日毎日教科書に出てくるようなお弁当を作らなくてもよいのではないか? ということ。そのきっかけは、ある日急いで作った、小学生の息子のお弁当でした。

 冷凍保存していた炊き込みご飯を温めて、スーパーの総菜コーナーで購入した焼鳥と玉子焼きを乗せた、茶色いお弁当です。他に野菜やおかずを準備する時間がなかったので、本当にこれだけ。調理時間は7〜8分です。

 息子の反応を確かめたところ、想定外の大好評。「ママ、今日のお弁当はめちゃくちゃおいしかったよ!」とのこと。「彩りが少なかったけど、大丈夫だった?」と聞くと、「嫌いな野菜がたくさん並んでいるより、焼鳥がたくさん入っていたからうれしかったよ!」とのことでした。

◆過去には、ウインナー弁当も喜ばれたことも

 そういえば、以前作ったウインナー弁当も大喜びされたことがありました。ローソンストア100で大ヒットした話題のお弁当をまねて作ってみたところ、「こういうのが食べてみたかったんだよ! ありがとう!」と感謝されたのを思い出しました。

 もちろん、彩りや栄養を考えたお弁当を否定するつもりはありません。でも、そのような教科書的な弁当を必ずしも子どもが喜ぶわけではないと気づくことができたら、毎日の弁当作りが少し気楽になるのではないかと私は思うのです。

 また、親が無理をしたり、ストレスをためたり、体調を悪くしてしまうことを子どもは望んではいないということも、食育を研究する立場として実感しています。働きながら子育てをすることの大変さはもっと共感されるべきであり、親は自分の心身をもっと大切にしてもよいのではないでしょうか。

 親も同じ人間ですから、休息することはもちろんのこと、心の余裕を作っていくことも重要です。そこで最後に、ちょっとした工夫で彩りや栄養バランスが解決されることがありますから、最後に便利なアイテムをいくつかご紹介したいと思います。