Jリーグは14日、4月度の明治安田Jリーグ月間ベストゴールを発表し、J3リーグはGK伊藤元太(FC今治)の得点が選出された。GKの受賞は史上初の快挙となった。

 伊藤は4月6日のJ3第8節・AC長野パルセイロ戦で1点を追う後半アディショナルタイム3分、CKの場面でゴール前に駆け上がる。MFアンジェロッティが蹴ったボールをファーサイドで待ち構えると、フィールドプレーヤー顔負けのヘディングシュートで叩き込み、劇的な同点ゴールを決めた。

 JリーグでGKが得点するのは、2018年のJ1第33節・清水対神戸のGK六反勇治以来6年ぶりで10人目。J3では初のGKによる得点となった。

 選考委員会も歴史的なゴールに「相手に競り勝って決めた技術と気迫が素晴らしいゴール」(足立修氏)、「ゴール後の表情も気迫が漲っていて、見ていても興奮しました」(平畠啓史氏)、「FW顔負けのダイビングヘッドでの同点弾。チームを救うプレーで素晴らしかった」(丸山桂里奈氏)とコメントしている。

 伊藤はリーグを通じ、受賞に際して以下のようにコメントしている。

「得点を振り返るとその時チームは3失点していて試合終盤に巡ってきた最後のチャンスでチームの為に何かしらの形で少しでも貢献したいと思い前に上がりました。そしてアンジェロッティ選手が良いボールを僕の目の前に持ってきてくれたのであとは叩くだけでした」

「GKが得点する時はうまく試合が運べず負けている状況が多いと思いますが、チームを支えてきてくれたチームメイト、スタッフ、ファン、サポーターの仲間のおかげで決めることができ、なんとか引き分けにすることができました。自分の中で一生記憶に残るゴールを決めることができました」

「またチャンスがあれば得点を狙いに上がりますが、まずはゴールを守ってチームを勝たせられるGKになれるようにこれからも頑張ります!今後も引き続き応援、サポートをよろしくお願いします!」