井上尚弥が米リング誌のPFPで1位奪取! 名手クロフォードより試合数と結果を評価され、再び“世界最強”に
ネリ戦で激闘を繰り広げた井上。そのパフォーマンスはきっちりと評価された。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
世界を騒然とさせたエポックメーキングな勝利が、高く評価される形となった。
現地時間5月9日、世界で最も権威あるボクシング老舗専門誌『The RING』が、階級を超越した最強ボクサーを決めるパウンド・フォー・パウンド(PFP)の最新ランキングを発表。6日に東京ドームで行われたルイス・ネリ(メキシコ)戦で6ラウンドTKO勝ちを収めた、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が、約1年9か月ぶりに1位へ返り咲いた。
【動画】悪童ネリに逆襲の右ストレート!井上尚弥がドームを熱狂させた貫禄のTKOの瞬間
日本ボクシング界にとっての“敵”でもあったネリとの勝負は、文字通りの激闘だった。
1ラウンドに死角から飛んできた左フックを被弾した井上は、プロキャリア初ダウンを喫するも、ここから“怪物”っぷりを発揮。そこから冷静に推し進めると、2回と5回にそれぞれ左フックでダウンを奪取。そしてネリを防戦一方とした6回に素早いコンビネーションから渾身の右ストレートを炸裂。相手をキャンバスに沈めた。
約2年ぶりとなる王座防衛を果たした井上。昨年1月のスーパーバンタム転級後から3試合連続でのKO(TKOを含む)勝ちとあって、存在感がより一層、高まるなかで、『The RING』がPFPで高評価を下した。
そんな井上に続くのは、昨年7月に史上初となる2階級での4団体統一を果たしたウェルター級のWBAスーパー・WBC・WBOスーパー統一王者であるテレンス・クロフォード(米国)だ。
真夏のエロール・スペンスJr.(米国)戦勝利以降も1位の座に君臨してきたカリスマだが、そのスペンスJr.戦から試合をこなしておらず。その間に3試合を消化した“モンスター”が「上」と評価されたようだ。
以下は、『The RING』のPFP順位である。
1位:井上尚弥(大橋)
2位:テレンス・クロフォード(米国)
3位:オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)
4位:カネロ・アルバレス(メキシコ)
5位:アルツール・ベテルビエフ(カナダ/ロシア)
6位:ディミトリー・ビボル(ロシア)
7位:エロール・スペンスJr.(米国)
8位:ガーボンタ・デービス(米国)
9位:ジェシー・ロドリゲス(米国)
10位:中谷潤人(M.T)
[文/構成:ココカラネクスト編集部]