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いよいよ、(MCU)にデッドプールが合流する。映画『デッドプール&ウルヴァリン』は、旧20世紀フォックス製作の『X-MEN』映画に登場してきたライアン・レイノルズ演じるデッドプールと、ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが、MCUのフィールドで大暴れする一作だ。

しかしながら、ひとつ気になることがある。本作を観るためにMCUの予習はあらかじめ必要なのか、逆に『X-MEN』『デッドプール』シリーズはどれくらい観ておくべきなのか……。なにしろ予告編には、「ロキ」に登場したTVA(時間変異取締局)や虚無の番人アライオス、アントマンのヘルメットといったMCU要素もふんだんに登場しているのだ。

監督のショーン・レヴィは、米Associated Pressにて、この“MCU予習問題”に言及。ひとまず「予習の必要なし」との見解を明かしている。

「私は学生のころ良い生徒だったし、大人になった今も宿題はします。けれど、映画を観るときに宿題をしようとはまったく思いません。この映画には、(コミックの)キャラクターや世界にまつわる神話や伝承を知りつくした熱狂的なファンに対する健全な敬意と感謝を込めましたが、それを前提にはしたくなかったのです。エンターテインメントとしてつくった映画なので、事前にリサーチをしておく必要はありません」

すなわち本作は、ほかの映画やドラマをあらかじめ観ておかなくても楽しめる映画になっているのだろう。MCUへの合流にあたり、ディズニーやマーベルからの注文や介入も特になかったようだ。レヴィは「ライアン(・レイノルズ)と僕は、自分たちが思い描いた通りの映画をつくらせてもらえた」とも語っているのである。

ちなみに2023年、『デッドプール&ウルヴァリン』は全米脚本家組合と全米映画俳優組合のWストライキで撮影中断を余儀なくされた。もっとも、レヴィは「影響は大きかった」と認めつつ、撮影済みの映像を編集し、確認する作業によって「自分たちがつくっているものは何か、この映画が目指すところはどこかがはっきりとわかった」という。きっと結果的に、この映画は相当純度の高い『デッドプール』になっているはずだ。

映画『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月26日(金)全国劇場公開。

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