スポルティングを率いるルベン・アモリム監督【写真:ロイター】

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スポルティング指揮官のアモリム、来季リバプール監督候補に浮上も…

 2023-24シーズンも終盤を迎え、来シーズンの移籍の話題も多く出てきている。

 イングランド1部リバプールでは、ユルゲン・クロップ監督が今季限りでの退任を発表していることもあり、新監督の人選が注目されている。その有力候補の1人とされていたのが、日本代表MF守田英正の所属するスポルティングを率いるルベン・アモリム監督だが、ポルトガルメディア「Zero Zero」は、39歳の指揮官はリバプールよりも、同じプレミアリーグのウェストハム行きを望んでいると伝えた。

 過去の実績などをもとにクラブの格を考えれば、圧倒的にリバプールのほうが高い。しかし、ウェストハムのオーナーと面会するために渡英したと報じられているアモリム監督は同クラブを「完璧なクラブ」だと考えているという。その理由について記事では、「素晴らしい環境」「財政面の安定」「近代的なスタジアム」「適度なスポーツ面でのプレッシャー」「素晴らしい生活を過ごせる都市」の5つを挙げている。

 特に大きいとみられるのが、4つ目の「適度なスポーツ面でのプレッシャー」だという。クロップ監督が退任したあとのリバプールでは、前任者が大きな成功を収めていることもあり、常に比較の対象となる。

 記事では、「ウェストハムは現在リーグ戦8位でヨーロッパの大会に出場するために戦っている。2017年から指揮を執るデビッド・モイーズ監督は、2023年にUEFAヨーロッパカンファレンスリーグを制したが、6月で契約が満了する。この功績も軽んじるべきではないが、クロップとビートルズの街とは比較にならない」とされ「アモリムは自身の望むスカッドをデザインするために、より自由を与えられる」と、リバプールでの大きな重圧に加え、選手構成の自由度についても、ウェストハムが適していると感じているという。

 この報道を受け、英メディア「TBR」も「サー・アレックス・ファーガソン氏やアーセン・ベンゲル氏がマンチェスター・ユナイテッドやアーセナルを離れたあとを見れば、彼らのあとを継ぐのが不可能なことは示されている」と、ポルトガル人監督の選択に理解を示している。

 ポルトガルリーグの優勝に近づいているアモリム監督だが、リーグ優勝を置き土産として、イングランドに渡ることになるのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)