水原一平元通訳【写真:荒川祐史】

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水原一平氏は賭博だけでなく経歴詐称の疑惑も浮上している

 ドジャース大谷翔平投手の元通訳だった水原一平氏が違法賭博に関与した疑いで解雇されたことを受けて、学歴詐称など複数の疑惑も浮上。次々と報じられるスキャンダルに米メディアは「状況は悪くなる一方」と伝えている。

 米ヤフースポーツが「イッペイ・ミズハラが大谷に会う前の経歴に複数のケチが付く」とのタイトルで報道。水原氏が違法賭博の負債を埋めるために大谷のお金を盗んだと大谷側が咎めた件について、MLBが調査を開始したことに言及した。「この状況により当然ながら39歳のミズハラに厳しい目が向けられるようになり、その注目から彼がオオタニに会う前の経歴にいくつかケチがついているようだ。具体的には、彼の学歴と球界における過去の経験だ」としている。

 水原氏の経歴を巡っては、卒業したとされるカリフォルニア大リバーサイド校の広報担当が一部メディアに「彼がその学校に出席した記録はない」と話したと発表。さらに、日本ハムの通訳として働く前、レッドソックスで岡島秀樹の通訳だったと言われているが、レッドソックスは22日(日本時間23日)に「ミズハラがいかなる形でも球団のために働いていたことはない」との声明を発表していた。

 違法賭博疑惑が報じられた後、米ニューヨーク・ポスト紙の敏腕記者ジョン・ヘイマン氏は「彼はあまりいい通訳とはいえない」と発言し波紋を呼んだ。しかし、米ヤフースポーツは同氏の発言について「今となっては、より納得がいく」と“同調”した。

 エンゼルスのメディアガイドには、水原氏はレッドソックス後の2012年のスプリングトレーニング中、ヤンキースで岡島の通訳を続けたとあるが、同メディアは「『ジ・アスレチック』はスプリングトレーニングが始まる前の2012年2月17日(日本時間18日)、オカジマがヤンキースの身体検査に通らなかったとされている」と記事で指摘。経歴について疑問を投げかけた。

 賭博だけにとどまらず、経歴詐称の疑惑も噴出している水原氏。同メディアは「彼は米国の大学に通っていた、2つのMLBチームのために働いたと広く報じられているが、その経歴にかなりの綻びが出てきた。このスキャンダルが出てからというもの、日を追うごとにミズハラの状況は悪くなる一方に見える」と厳しかった。(Full-Count編集部)