Chromeには多用な拡張機能を追加して便利に使うことができますが、「拡張機能の所有者が代わった途端にマルウェアが仕込まれた」といった問題が発生するリスクもあります。ソフトウェアエンジニアのマット・フリスビー氏が開発したChrome拡張機能「Under New Management」を使えば、Chromeにインストール済みの拡張機能の所有者が変更された際に通知を受け取ることができます。

GitHub - classvsoftware/under-new-management: Detect when your installed Chrome extensions have changed owners.

https://github.com/classvsoftware/under-new-management

「Under New Management」は記事作成時点ではGoogle Chromeウェブストアの審査待ち状態です。そこで、今回はフリスビー氏が公開しているプレビルド版をインストールしてみます。Under New Managementのプレビルド版をインストールするには、まず以下のページにアクセス。

Releases · classvsoftware/under-new-management

https://github.com/classvsoftware/under-new-management/releases



「unm-0.0.1.zip」をクリックしてダウンロード。



ファイルはZIP形式でダウンロードされるので、Windows標準機能や解凍ソフトを用いて解凍します。



Chromeを開き、右上のメニューボタンをクリック。



「拡張機能」の欄から「拡張機能を管理」をクリックします。



右上の「デベロッパーモード」のタブをオンに切り替えます。



「パッケージ化されていない拡張機能を読み込む」をクリック。



ディレクトリの選択画面が表示されるので、先ほど解凍した「unm-0.0.1」をダブルクリックして開きます。



「dist」というフォルダーをクリックし、「フォルダーの選択」をクリック。



「すべての拡張機能」の欄にUnder New Management 0.0.1が追加されればインストールは完了です。



Under New Managementのインストール後は、Chromeにインストール済みの拡張機能の所有者が変更されていないか自動的にチェックされ続け、いずれかの拡張機能の所有者が変更されるとUnder New Managementのアイコンに赤いバッジが表示されます。さらに、アイコンをクリックすることで、変更前と変更後の所有者名の違いなどを一目で確認することができます。



拡張機能の所有者に変更がない場合は「No changes detected.」と表示されます。



フリスビー氏は「拡張機能を導入しているユーザーの多くは、拡張機能の所有者が変わったことで危険にさらされていることを知らない可能性があります。Under New Managementは、ユーザーに拡張機能の所有者の変更を通知し、導入している拡張機能について十分な情報を与えた上で、ユーザーに対し、使い続けるかを決める機会を提供します」と述べています。

なお、Under New ManegementのソースコードはGitHub上で公開されています。

GitHub - classvsoftware/under-new-management: Detect when your installed Chrome extensions have changed owners.

https://github.com/classvsoftware/under-new-management