昨年の東京新聞杯を制したウインカーネリアン(撮影:下野雄規)

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 古豪ウインカーネリアン(牡7、美浦・鹿戸雄一厩舎)が、東京新聞杯(4歳上・GIII・芝1600m)で連覇を狙う。

 ウインカーネリアンは父スクリーンヒーロー、母コスモクリスタル、母の父マイネルラヴという血統。ここまで24戦8勝。一昨年の関屋記念で重賞初制覇。昨年の東京新聞杯で2つ目のタイトルを獲得した。その後は4戦しており国内2戦に限ると3走前の安田記念が0秒7差の8着、前々走の毎日王冠が0秒3差の5着。決して大きく負けているわけではなく、明け7歳といっても衰えはない。

 ただ、連覇に向けて「データの壁」もある。東京新聞杯は高齢馬が苦戦傾向にあって、86年以降に限ると7歳以上は[3-5-3-111]の勝率2.5%、複勝率9.0%。勝ったのは00年のダイワカーリアンが最後で、21世紀以降延べ88頭が未勝利となっている。この中には3番人気以内に推された馬は3頭いたが、全て4着以下だった。

 ウインカーネリアンはジンクスを克服し、24年ぶりとなる7歳以上の馬の制覇、そしてレース史上初の連覇達成となるか。ベテランの元気いっぱいの走りを楽しみにしたい。