アレ(c)netkeiba.com

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 昨年の野球界では「アレ」というフレーズを数多く耳にしたが、27日(土)の京都4R・3歳新馬(ダ1400m)では、アレ(牡3、栗東・中内田充正厩舎)がデビュー。A.ルメートル騎手を背に“アレ”を狙う。

 同馬は父シルバーステート、母ルックアミリオン、母の父フレンチデピュティという血統で、馬名の意味は「あれ」。00年の東京大賞典など、ダート重賞9勝を挙げたファストフレンドが祖母にあたる。

「アレ」とは優勝を指す言葉。阪神タイガースの岡田彰布監督が独特の言い回しに置き換えたもので、優勝することを「アレする」といった具合に使う。18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一に輝いた同球団の勢いにも乗り、またたく間に世の中に浸透。昨年の新語・流行語大賞にも選ばれた。

 競走馬のほうも続きたいところ。祖母はダート女王のファストフレンドなので血統背景は申し分なく、きょうだいが果たせなかったデビュー勝ちを狙いたい。ゆくゆくは「“阪神”競馬場」で「“アレ”する」シーンを期待しつつ、まずは初陣の走りに注目だ。