マルハニチロ 日本初! 心血管疾患の「疾病リスク低減表示特保」の認可取得 DHA入りフィッシュソーセージ 「健康食品にとって大きな価値」矢島理事長

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マルハニチロは、DHAとEPAを豊富に含むフィッシュソーセージを対象に、日本初となる心血管疾患に対する「疾病リスク低減表示特保」の認可を取得した。

2月1日発売の新商品「DHA入りリサーラソーセージω(オメガ)」は、パッケージ前面に「心血管疾患になるリスクを低減する可能性がある」ことを明記する。

消費者庁が認可する「疾病リスク低減表示特保」は、「特定保健用食品(特保)」をステップアップさせたイメージ。食品でありながら疾病リスクの低減を訴求することが薬機法で認められている。

申請を支援した日本健康・栄養食品協会の矢島鉄也理事長は「特保の疾病リスク低減表示は05年に導入されたが、申請が煩雑なこと等が敬遠され、長らく国が表示可能と認めて基準を示した、「カルシウムと骨粗鬆症」の許可だけにとどまっていた。

日本健康・栄養食品協会の矢島理事長

今回、個別の企業が申請して新規用途が認可されたのは初めて。マルハニチロ社には新たな道を切り拓いていただいた。健康食品全体が発展していく上でも大きな価値がある」と話す。

マルハニチロは05年に「DHA入りリサーラソーセージ」でフィッシュソーセージ初となる特保の許可を取得し、約19年にわたり販売してきた。パッケージの表示内容は「中性脂肪が気になる方に」。

今回は心筋症や心筋梗塞など心血管疾患が日本人にとって死因の第2位となっていることに着目。既存品の成分配合を見直すなどし、心血管疾患に対する「疾病リスク低減表示特保」の認可を取得、新商品「DHA入りリサーラソーセージω」として発売する運びとなった。

1本当たり、血清中性脂肪を低下させる作用のあるDHAを850mg、EPAを200mg含む。発売にあわせ、3月にテレビCMを放映するほか、店頭での連動した販促活動も行う。内容量50g×3本、想定売価は324円(税込)。

一方、矢島理事長は「今後、健康食品を発展させていくには『認定健康食品』『機能性表示食品』『特保』『疾病リスク低減表示特保』などを一体的に運営していくことが重要」とコメント。「科学的根拠に基づき、各制度の良い部分を活かして分かりやすい体系に整えていければ」とした。

健康食品の体系イメージ図(協会)