川勝知事(写真・時事通信)

 静岡県川勝平太知事が1月15日の定例記者会見で、能登半島地震の支援協議の会議を欠席したことについて説明した。

 この会議は被災地支援を協議するため、1月4日に中部地方の9県1市によってオンラインで開催されたもの。各県の県知事や名古屋市長が出席したが、静岡県だけは知事の代理として黒田健嗣・県危機管理監が出席した。

 川勝知事はこの時、静岡新聞社と静岡放送が主催する「新年のつどい」に招かれ、出席していたのだ。

 定例会見で、会議を欠席したことについて問われた川勝知事は

「欠席したのではない。県として、危機管理のトップが出席している。支援に支障をきたしたことは一切ない」「被災地のために仕事をしているので、失礼なことをしているとは思っていない」

 と語気を強めた。さらに、「新年のつどい」のあと、午後5時からのオンライン会議に出席できたのでは、という質問には、

「4時45分から5時15分まで、インタビュー時間にあてられていたと思う。生放送で、他の人に代われないというのがあった」

 と説明。つまり、会議よりテレビの生放送のインタビューを優先したというわけだ。

「川勝知事は、オンライン会議が始まる前に石川県の馳浩知事に直接電話をして、能登空港に静岡県の活動拠点を設けることなどを話し合い、迅速な支援活動を開始したと強調しています。

 しかし、県議会の最大派閥である自民改革会議や公明党は、今回の川勝知事の行動に対し『危機管理を預かる県のトップとして極めて不適切。公務の放棄だけでなく、危機管理意識の低さが露呈した』と激しく抗議しています」(週刊誌記者)

 南海トラフ巨大地震が起きた場合、甚大な被害が出るとされる静岡県だけに、SNSでは

《南海トラフ起きても静岡だけ支援来てもらえなそう》

《巨大地震きたら静岡県終わるな 危機感なさすぎ》

《この人の優先順位は、インタビュー>能登半島地震なんですね》

 などの声が。15日の定例会見では、持論であるリニアの「部分開業」を主張するなど、相変わらずの“KYぶり”を発揮した川勝知事。2024年はますます孤立を深めていきそうだ。