【成功する子は食べ物が9割】子どもを鉄欠乏性貧血にさせないために!積極的に食べたい食材リスト
累計17万部突破!!!予防医療・栄養コンサルタントの細川モモさん監修の『成功する子は食べ物が9割』シリーズ最新刊『成功する子は食べ物が9割 脳と体がすくすく育つ離乳食』から、人生の土台となる「最初の1000日」に大切にしたい栄養についてご紹介します。
生後6ヶ月を過ぎると鉄が枯渇
おなかの中でママから鉄をもらって蓄えて、赤ちゃんは生まれてくるのですが(貯蔵鉄)、それも生後半年ほどで枯渇してしまいます。母乳に含まれる鉄も次第に減ってしまうため、鉄欠乏性貧血のリスクが高まります。
乳幼児の脳の成長・発達に欠かせない栄養素「鉄」。赤ちゃんの鉄欠乏は、大人の「貧血」以上に深刻です。鉄を含む食材を離乳食にとり入れて、鉄分をコツコツ補給したいですね。
離乳食後期・完了期に使える「鉄」を含む食材
カミカミ期(後期、9〜11ヶ月ごろ)に鉄分がとれるおすすめ食材
〈小松菜〉
やわらかくゆでれば、青菜の葉だけでなく茎も食べられるようになります。繊維を断つように刻みます。
〈かぶの葉〉
鉄やカルシウムが豊富なので、食べないのはもったいない。やわらかくゆでて、繊維を断つように刻みましょう。
〈木綿豆腐〉
この時期の目安量は、1回につき45gくらい。絹ごし豆腐よりも栄養価が高く、かたさが増すので、歯ぐきでカミカミする練習にぴったり。ゆでる、煮る、ソテーするなど加熱し、表面を殺菌しましょう。
〈卵〉
しっかりと火を通した全卵1/2個まで食べられるようになります。かたゆで卵を刻むだけでなく、茶碗蒸しやかき玉汁などレパートリーが広がります。
〈うずら卵〉
鶏卵よりも栄養価が高く、DHA・EPAも豊富。卵がゆやチャーハンなどに少量を使いたいときに便利です。
〈小粒納豆〉
小粒納豆を歯ぐきでつぶせるようになってきます。納豆丼、納豆チャーハン、納豆あえ、納豆汁など、忙しいときに便利。この時期の目安量は、1回につき20gくらい。
〈牛・豚赤身肉〉
牛肉、豚肉ともに、脂肪の少ない赤身のひき肉や薄切り肉を選びましょう。薄切り肉はかみにくいので、こまかく刻みます。
〈レバー〉
鉄の含有量が断トツ。とはいえビタミンAが多いので、とりすぎには注意しましょう。下処理がめんどうなので、ベビーフードを使うのが簡単です。
〈青背の魚(いわし、あじなど)〉
刺し身が手に入れば、赤ちゃん用に取り分けて加熱調理するのがラク。小骨が多いので、ていねいにとり除いて。
〈牡蠣〉
「海のミルク」といわれるほど栄養成分が豊か。カミカミ期ごろから食べられます。中心部までしっかりと加熱して、赤ちゃんにはやわらかい部分を刻みます。
〈あさり水煮〉
造血成分が豊富。加熱してスープなどに使えます。ただし、身は弾力があってかみにくいため、こまかく刻むか、この時期には無理して与えなくても。
〈麩〉
小麦粉のたんぱく質を焼いたものなので、うどんやパンに慣れてから。乾燥のまますりおろして煮ると、汁物にとろみがついて食べやすくなります。または、水に戻して食べやすい大きさに刻み、加熱して使います。
パクパク期(完了期、1歳〜1歳6ヶ月ごろ)に鉄分がとれるおすすめ食材
〈大根の葉〉
かぶの葉と同じように、鉄やカルシウムが豊富。やわらかくゆでて、繊維を断つように刻みます。
〈高野豆腐〉
栄養がギュッと凝縮されています。乾燥のまま汁物にすりおろして煮ると、とろみがついて食べやすくなります。または、だしでふっくら煮て、食べやすい大きさに刻んでも。
〈大豆水煮、蒸し大豆〉
この時期の目安量は、1回につき25gくらい。薄皮はのどにはりつく危険があるので、とり除きます。赤ちゃんのそしゃく力に合わせて食べやすい大きさに切り、トマト煮や五目煮などに。
〈卵〉
鉄やビタミンDなど、良質な栄養素をバランスよく含みます。完了期ごろは全卵1/2〜2/3個まで食べられるようになります。しっかりと加熱して食べさせましょう。
〈うずら卵〉
DHA・EPAも豊富。鶏卵と同じようにチャーハンや卵焼きに使ったり、ゆでて刻んだり、しっかりと火を通します。この時期の目安量は、1回につき2〜3個くらい。
〈牛・豚赤身肉、レバー〉
食べさせ方や注意点はカミカミ期に同じ。この時期の目安量は、1回につき15〜20gです。
〈ぶり〉
DHAが豊富で、血合いには鉄も多く含まれます。赤ちゃんには、脂肪の少ない「背身」がおすすめ。食べやすい大きさに切り、ソテーや素揚げ、煮物などに。
〈さば〉
鮮度が落ちやすいので、新鮮なうちに調理しましょう。グリルで焼いてほぐしたり、食べやすい大きさに切って汁物などに。
〈切り干し大根〉
鉄やカルシウムが豊富。食べやすい大きさに刻んで、だしでやわらかくした「煮物」は、保育園給食の定番です。
母乳をあげているママも、貧血には要注意。鉄を含む食材を大人の料理にも使って、ママも鉄分を補給しましょう。
まとめ/暮らしニスタ編集部