山川穂高選手(写真:CTK Photo/アフロ)

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プロ野球ソフトバンクが西武からフリーエージェント(FA)宣言した山川穂高内野手(32)を獲得したことに、ファンの間で賛否が分かれている。山川のFA移籍により今後、人的補償が発生する可能性もあり両球団の動向に注目が集まる。逆風が吹きつつある中、山川はどのようにして乗り越えるのか。西武コーチ時代に山川を指導した経験を持つ橋上秀樹氏(58)がJ-CASTニュースの取材に私見を述べた。

「SBが勝つために節操ない事は間違いない」

山川は今季、女性問題の不祥事の影響で17試合の出場に留まったが、故障者特例措置に伴い国内FA権を取得した。2023年11月14日にFA権を行使し、12月19日にソフトバンクが山川を獲得したことを発表。山川は同日福岡市内で入団会見を行った。スポーツ紙の報道によると、契約は4年12億円(金額は推定)プラス出来高払いだという。

不祥事を起こしたことで西武から公式戦無期限出場停止処分を科されていた中でのFA移籍だけに、インターネットでは山川やソフトバンクに対して賛否が分かれた。

SNSでは「SBが勝つために節操ない事は間違いない」「プロ野球ファンとして絶対に応援しない!!」などと批判的なコメントが多くみられた他に、「来てくれた以上は心の底から応援する」「結果で見返してくれ」などとエールを送るものもあった。

「やってしまったことはもちろん非難されるべきことですが...」

山川の性格をよく知る橋上氏は「色々とありながら山川という野球人が野球をする道が残されました。山川選手がやってしまったことはもちろん非難されるべきことですが、本人も深く反省し思う所があると思います。周囲に言われなくても反省を肝に銘じながらプレーをすると思います」と語った。

メディア報道によると、球団は山川獲得をめぐりファンの否定的な意見が多いことを理解しているという。

このような中、山川の今季年俸が2億7000万円(金額は推定)のAランクとみられることから、今回のFA移籍で金銭もしくは人的補償が発生する。西武が人的補償を選択した場合、ソフトバンクの人的補償要員をめぐり物議を醸すことが予想される。

今後も厳しい状況が続くとみられる中、橋上氏は「私が西武でコーチをしていた時代と野球に対する姿勢は変わっていないと思いますので、今回のことは自分の中できちんとけじめをつけて、色々な人に迷惑をかけた償いとして、野球人としてしっかりやることが大事。野球以外のことでも模範となるような言動は肝に銘じていると思いますし、ソフトバンクからも言われると思います。その上でプレーする来シーズンは山川選手の意地に期待したい」と語った。