「職種別」で1位となったのは?

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 パーソルキャリア(東京都千代田区)が運営する転職サービス「doda(デューダ)」が、「平均年収ランキング2023」を発表しました。

平均年収は前回から「11万円」アップ

 調査対象者は、2022年9月から2023年8月末までの間に、転職サイト「doda」のサービスに登録した、正社員として働く20〜65歳の男女。約63万人のデータを元に、平均年収(支給額)の順位を算出したものです。

 2023年の平均年収は「414万円」となり、前回から11万円アップと大幅に増加しました。同社によると、「5年前の2018年と同じ金額」ということです。年収中央値で見ても、全体で「360万円」と、前回から10万円増加しています。

 男女別では、男性が「464万円」(15万円アップ)、女性が「356万円」(9万円アップ)という結果に。男女別の年収中央値は、男性は「400万円」で横ばい、女性は「320万円」で17万円アップとなりました。

 職種別に見ていくと、全174職種のうち1位となったのは「技術系(メディカル/化学/食品)」の「医師」。平均年収は1028万円でした。次いで、2位は「金融系専門職」の「投資銀行業務」で947万円、3位は「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」の「弁護士」で825万円と続いています。

 前回と比較すると、「医師」は1万円アップ、「投資銀行業務」は97万円アップと、それぞれ平均年収が増加しており、中でも「投資銀行業務」はトップ50の中で、前回から最も増加した職種となっています。

 なお、職種分類別で見ると、トップ10に最も多くランクインしたのは「金融系専門職」。トップ20では「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」でした。

 調査結果を受けて、doda編集長の加々美祐介さんは「さまざまなデータから、平均年収は多くのビジネスパーソンにとって満足のいく水準には達していないと考えられます。昨今の物価高もあり、今後も年収アップは、転職に求める重要な条件の一つとなるでしょう」とコメントを寄せています。