24時を過ぎても新宿駅から電車で帰れる「家賃相場が安い駅」は?

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 今年も忘年会シーズンが近づいてきました。新型コロナウイルス感染症の「5類移行」を受け、今年は忘年会の予定が多いという人もいるのではないでしょうか。「LIFULL」(ライフル、東京都千代田区)が運営する不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」が、オフィス街や飲食店が多い東京都内のターミナル駅を起点とした「24時(てっぺん)を過ぎても電車で帰れる家賃が安い駅ランキング」を発表しました。今回は「新宿編」です。

コロナ禍のダイヤ改正で“変化”

 対象期間は2022年9月から2023年8月。対象となる駅は、新宿駅(西武新宿駅を含む)を起点として、平日の24時(午前0時)以降に発車する電車で帰ることのできる駅。対象物件は、同サイトに掲載された「築40年以内」「駅徒歩20分以内」「専有面積15平米以上、40平米未満」の賃貸物件(掲載物件数が100件未満の駅を除く)です。なお、家賃相場は管理費を含む月額賃料から中央値を算出しています。

「新宿編」の1位となったのは「高尾」(JR中央線、東京都)。家賃相場は5万円でした。同駅は、寝過ごすリスクのない終点駅。そして始発駅でもあるので、飲み過ぎた翌日も座って通勤できる可能性が高そうです。

 次いで、2位は「座間」(小田急小田原線、神奈川県)で、家賃相場は5万1000円でした。

 3位の家賃相場は5万2000円で、同率で3つの駅がランクイン。そのうちの一つである「玉川学園前」(小田急小田原線、東京都)は、小田急多摩線の近隣駅と比較して、スポット的に家賃相場が安い駅。玉川大学や昭和薬科大学などがある文教地区で、パチンコ店などの出店に規制があり、閑静な住宅地が広がっているのが特徴です。

 調査結果を受けて、LIFULL HOME’S PRESS編集部の渋谷雄大さんは「首都圏の各路線では、かつて都心のターミナルを深夜1時過ぎに発車する列車もありましたが、コロナ禍の2021年3月のダイヤ改正で、利用客の減少などを理由に多くの路線で終電時刻の繰り上げが実施されました。しかし、数分の繰り上げにとどまる路線もあれば、30分以上繰り上がる路線もあるなど、コロナ禍を経て『終電格差』は大きく変化しました」と背景を指摘。

 また、「飲み会を楽しみすぎて終電を逃してしまうと、深夜バスやタクシーを利用して帰宅することになり、思わぬ出費となることも。だからといって終電が遅くまである都心近くの駅に住むと、家賃がかさんでしまいます。忘年会などお酒の席が多い方はもちろん、遅い時間まで働くことの多い方などの参考になれば幸いです」とコメントを寄せています。