森保監督、無念の離脱…三笘の状況を説明「検査結果がプレー可能な状況でなかった」 左サイドは「いろんな選択肢を」
ミャンマー戦に向けて前日会見に出席
日本代表を率いる森保一監督は11月15日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の初戦となるミャンマー戦(16日=パナソニックスタジアム吹田)に向けた前日会見に出席。
森保ジャパンは11月シリーズで、前田大然、川辺駿、伊藤敦樹、古橋亨梧が不参加となり、この日にMF三笘薫が怪我のために離脱することが発表された。森保監督は負傷者が続出していることに対して「残念なところはある」としつつも「日本代表として100%の力を持って戦いたい」と意気込んだ。
三笘は前日の練習でピッチに姿を現さず、ホテルで静養。そのまま無念の離脱となった。三笘の状況については「足のハリという情報は入っていたが、プレーはできている状況で疲労を考慮しながらコンディションを作っていけばプレー可能というところで招集した」と説明。そのなかで「本人も日本のために戦うというところでプレーしたいという強い気持ちを持って日本にきてくれたなか、違和感を感じるということで検査をして検査結果がプレー可能な状況ではなかった。そこは無理やりプレーさせるわけにはいかず、離脱という判断をした」と過程を明かした。
ここまで26人のメンバー発表から5人が負傷のため不参加や離脱を強いられた。指揮官はそのなかで自身の考えを明かした。
「普段の活動も含めてアジアの戦いは想定外のことが起こると常に思いながら現状に合わせて柔軟に戦わなければいけない。今回の怪我の離脱や招集できなくなってしまった部分においては、残念なところはあるが、まずは選手が一番残念で悔しい思いを持っている。選手が日常の部分で所属チームでしっかり回復して、充実したプレーができるようにいきたいと思っている」
もともとのプランからは大幅な変更も強いられることとなった。三笘が不在となり、左サイドは「カタールまでであれば(南野)拓実もやっていますし、10月には(浅野)拓磨にもやってもらっていますし、相馬はここ数試合はチームの中で左でスタートしている。いろんな選択肢を持って考えていきたい」と試合に向けて熟考するという。
アクシデントが多発するなかでも「チームとしても最初に組もうとしたメンバー構成ができなかったり、というのは痛いことではあるが、これまでも誰が出ても機能する、誰と組んでも機能する、誰が出ても勝つというところで準備してきた。俺がやってやるという強い気持ちと力を持った選手はいる。日本代表として100%の力を持って戦いたい」と意気込んだ。
アジア予選の初戦となるミャンマー戦。日本代表として「危機感だけではなく当たり前に勝つというプライドを持って戦わなければいけない」と語気を強めた森保監督。チームが1つになって力を発揮する時だ。(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)