トゥールーズ戦で攻守に躍動した遠藤。(C)Getty Images

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 リバプール遠藤航は、10月26日に行なわれたヨーロッパリーグ(EL)のトゥールーズ戦(5−1)で攻守に圧巻のパフォーマンスを披露。巧みなヘッドで勝ち越し点を奪うと、前線へのパス出しや得意のボール奪取でも貢献し、評価をぐっと上げている。

 そんななか、リバプールの専門メディア『EMPIRE OF THE KOP』は「エンドウは抜け目のない契約と潜在的なカルトヒーローであると証明するだろう」と題したコラムを掲載した。

 まず、遠藤がプレミアリーグで唯一スタメン出場を果たしたニューカッスル戦について、「30歳、ブンデスリーガの残留争いのチームから移籍してきて、真のエリートではなく、フィジカル的にも速いとはとても言えない。それ以来、プレミアで先発出場していないことを考えると、間違いなくお粗末なパフォーマンスであり、エンドウにとって大きな痛手となった」と指摘。こう続けている。

「しかし、日本人は拗ねてはいない。彼がメディアで述べたコメントはどれもポジティブで謙虚さに満ちていた。彼の成熟度は輝いている」

【動画】現地メディアも絶賛!遠藤のリバプール初ゴール!
 そして、トゥールーズ戦の躍動ぶりを「エンドウはヨーロッパリーグでフランスのチーム相手に本当に並外れた活躍をした。彼のハイライトはゴールだったが、それがなかったとしても、おそらくフィールド内でライアン・フラーフェンベルフに次ぐ2番目の出来だった」と絶賛している。

「エンドウはライン間で素早くパスし、賢いインターセプトとタックルで成功を収めただけでなく、空中戦も強く、身長が低いことを考えると特に印象的だった」

 同メディアは「彼が素晴らしい人物であるのは明らかであり、キャリアを通しておそらく過小評価されてきた選手だ。25歳の時は日本で、27歳の時もベルギーでプレーしていた。現在、彼は世界最大のクラブの一つで数分間戦っているが、これは彼の人格と能力の証である」と賛辞を続けている。

「彼のプロ意識と態度には疑いの余地はなく、多くの場合、これらの特質は技術やビジョンを上回ります。たとえば、ジョーダン・ヘンダーソンがリバプールで達成したことを見てほしい」

 記事は、「遠藤は決してワールドクラスとは言えない選手だが、特に4つコンペティションで戦うことになる今シーズンには、彼はチームに不可欠な存在となるだろう。ローテーションの必要性はかつてないほど高まっており、主にヨーロッパリーグであれ、プレミアリーグの途中出場であれ、今シーズンは多くの出場時間を得るだろう」と締め括っている。

 懐疑論があるなか、プレミアリーグの超名門にとって不可欠な存在であるとはっきりと示してみせた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部