「怖くなった」二宮和也の事務所愛を上回った“性加害問題の余波”にファン衝撃
嵐の二宮和也(40)が10月24日付けで旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)から独立したことをファンクラブ向けの会員サイトで発表した。
今回の決断について《毎日このことで悩んだ》という二宮。ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題を巡る会見に触れ、《1回目の事務所の会見以降、自分の活動にも多くの影響が起き始めて、正直な話、僕も怖くなったし不安な気持ちにも凄くなって、これからどうしていこうかなと考え始めました》と告白していた。
この二宮の独立について、SNS上では性加害問題の余波の大きさに衝撃を受けるファンが続出している。
《大好きだった事務所から独立しなければならなかった、そうせざるをえないところまで追い込まれた事を思うと涙が出でくる》
《二宮さんが独立を選ぶって相当なことだ。それほど演技仕事等に支障出まくりで迷惑かけまくりになってしまっている現状があるんだろうな》
《事務所にいてもできるよ ってことを示し続けてくれた二宮くんが個人として独立という選択をとるまでの経緯を思うとやっぱり苦しい そのままじゃお仕事に影響が出てることに憤りを感じるよ…結局圧力なんかな》
これほどの衝撃が広がっているのは、二宮が“事務所愛”の強いタレントとして認知されているからだろう。
「二宮さんは’20年12月末に嵐が活動を休止すると、その4ヵ月後に『ジャにのちゃんねる』と題してYouTubeチャンネルを開設しました。二宮さんはかつて『A-Studio+』(TBS系)に出演した際に、YouTubeを始めた理由について、《とにかく後輩がしゃべる場所があまりにも無さすぎて、後輩としゃべる場を作りたかった》とコメント。事務所の後輩たちを気遣う姿勢を見せていました。
さらに、別の番組では事務所を辞めていった後輩たちが本当にやりたかったこととしてYouTubeを始めていたことから、『もう辞めなくてもできるよっていうのが伝わればいいなと思ってました』と明かしています。
チャンネル名に“ジャニ”とあえていれたのも、事務所全体を盛り上げていこうという思いがあったのでしょう。」(音楽関係者)
二宮は今年3月にX(旧Twitter)を始めたが、そのプロフィール欄にも《公式マークより、事務所タレントからのフォローが欲しい》と書かれていることからも、後輩のことを気にかけていることがうかがえる。
■TOBE移籍の岸にも「辞めるきっかけがどこに存在するの?」
また’16年、「第39回 日本アカデミー賞」で最優秀主演男優賞を受賞した際には“異例”のコメントが注目を集めた。
「通常は共演した俳優や監督などにむけてコメントをするのですが、二宮さんは作品関係者には一切触れず『ジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、これでちょっとは恩返しができたかなと思うと、すごくありがたく、また頑張っていこうと思っています』と当時の事務所の経営陣に対して感謝の言葉を述べたのです。
二宮さんは、俳優である前にアイドルであるという自覚があるようで、嵐で活動していた時代には『映画に呼ばれても俳優然とせず、自分がそこに呼ばれた意味を考えて動いていました』とアイドルとして如何ふるまうかを考えていたと語っていました。
自身が成功できたのは“アイドル”だからであり、そしてその“アイドル二宮和也”を作り上げてくれた事務所に対しては、相当な恩義を感じているのだと思います。後輩たちを大事にするのも、その気持ちからでしょう」(芸能関係者)
それだけに、旧ジャニーズ事務所から後輩が移籍することに対しては、厳しい姿勢をみせることもあった。
「今年8月、二宮さんの冠番組『ニノさんとあそぼ』(日本テレビ系)に元King&Princeの岸優太さん(28)が出演。9月に事務所を退所することが決まっていた岸さんが『正直、やりたいことめちゃくちゃあるんですけど、今まだ決めきれていない状態ですね』と言うと、二宮さんは『何も決まってないのに、辞めるきっかけがどこに存在するの?』と鋭く切り返していました。二宮さんは、”ジャニーズ”という看板に誇りをもっていたのでしょう」(前出・芸能関係者)
そんな大切にしていた事務所から独立することを選んだ二宮。その決断には相当な覚悟と重みがあると前出の音楽関係者は言う。
「現在、性加害報道の影響で所属タレントは窮地に立たされています。大手企業の間ではCMの起用を見直したり、現在放送中のものを打ち切りにする会社も多数みられました。映画やドラマなどにも数多く出演する二宮さんが“怖くなった”ということ、そして“即日退所”を選んだということは、CM以外のところでも相当な影響があったことが考えられます」
事務所から離れ、自らの足で歩み始めた二宮。不安を吹っ切った活躍ぶりに期待したい。