XFN-ASIAによると、中国商務省はウェブサイトを通じて声明を発表し、米上院が先月28日、米上院のチャールズ・シューマー議員(民主党、ニューヨーク州)と共和党のリンゼー・グラム議員(共和党、サウスカロライナ州)が共同で提案した対中制裁関税法案について採決を来年まで見送る決定を下したことを受け、米国に対して制裁措置を講じないよう警告した。

  同省の報道官は声明で、米中両国の利益を確保することで健全かつ安定的な両国の貿易関係を維持・発展できると述べ、「貿易制限や保護貿易主義を導入することは、両国関係を害するとともに、WTO(世界貿易機関)の規定に相反する」として、米国の今後の対中制裁に向けた動きをけん制した。

  中国に対しては、人民元が対米ドルレートで約40%も過小評価され、中国製品が不当に強い競争力を維持していると批判が高まっている。同法案の具体的内容は、中国政府が人民元の切り上げに応じなかった場合、中国からの輸入品に一律27.5%の制裁関税をかけるというもの。【了】