【林修先生も登場】収穫の秋なので「国消国産カフェ&マルシェ」行ってみたら…農家の”愛”がみなぎってた♪

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実りの秋といえば「収穫祭」!秋になると、全国各地で農業に関係するお祭りが開かれますね。10月1日、東京都内でも旬の野菜や果物がずらりと並ぶイベントが開催されました。それが、JAグループ主催の「国消国産カフェ&マルシェ」。国産食材をふんだんに使ったメニューが並ぶカフェ、新鮮野菜や果物、加工品をそろえたマルシェ、クイズ大会など盛りだくさんの内容でした。テレビでおなじみのタレントも応援に駆けつけた熱気いっぱいのイベントをレポします♪

【写真を見る】多くの子ども連れでにぎわった「国消国産カフェ&マルシェ」


会場にはJAグループのマスコットキャラクター「笑味(えみ)ちゃん」も登場!

会場は、二子玉川駅(田園都市線・大井町線)に隣接する「二子玉川ライズ」の一角にあるスタジオ&ホール。

会場自体は駅から数百メートル歩いたところにありますが、二子玉川駅の改札を出た瞬間、目に入ってきた「国消国産カフェ&マルシェ」の案内。小学生以下を対象にしたくじ引き大会を駅で行い、ショッピングでにぎわう人々を会場へと誘導していました。


会場では、パネルやディスプレイで「国消国産」の考え方について解説。

ちなみに、イベント名にもある"国消国産"とは「私たちの国で消費する食べものは、できるだけこの国で生産する」という考え方のこと。

今の日本は「何か手を打たなければ、食の危機に陥る」というギリギリのところに立たされています。その背景にあるのが、「食」を支える農家の苦境と、カロリーベースで38%という食料自給率の低さ。
日本の食を守るために、食の現状を知り農業に関心を持ってもらいたい、そして国産の農畜産物を手に取ってもらいたい。今回のイベントは、そんな願いを込めた活動の一環だそうです。

全国から集まった旬の特産品がずらり!農家との交流も♪


石川県でなすやエンドウを栽培する農家の高本祐輔さん。このマルシェのために駆け付けました。

会場に到着すると、まず目を引かれるのはずらりと並んだ数々の野菜や果物。「北海道・東北」「関東・甲信越」「東海・北陸」「近畿」「中国・四国」「九州・沖縄」と、エリア分けされたマルシェブースには、それぞれの地域自慢の農産物が並んでいました。

農家自らが売り場に立ち、持参した野菜や果物の魅力を伝えたり、おいしい食べ方をレクチャーしたりというマルシェならではの交流も。直接持ち込まれた農産物は鮮度も抜群でしたよ。


来場者には多くの子どもたちも。好きな野菜を手に取ってお買い物を楽しみました。

さっそく国消国産の実践とばかり、来場者は買い物カゴを山盛りにしてレジに行列を。そうそう、茨城県産の甘いさつまいもをじっくり焼いた「焼き芋」も大人気でした!

体験コーナーではファミリーの歓声が!

午前11時、マルシェと並んで家族連れでいっぱいになったのは「スムージーづくり体験」コーナーです。小さくカットされた洋梨とイチゴジャムの入ったジッパー付きの袋が、牛乳とともに参加者に手渡されます。
袋ごと手でもんで材料を柔らかくし、牛乳を注げば、あっという間にスムージーの出来上がり。小さな子どもでも簡単です。



子どもたちは、なめらかなスムージーを作ろうと熱中して袋をモミモミ♪カップに移したスムージーを飲んだ親子は「おいしい」と歓声を上げていました。



屋外の噴水広場で行われていたのは、小学生以下を対象とした乳しぼり体験。さすがに本物の牛ではありませんが、実物大の牛の模型は大迫力!取りつけられた4つのお乳は、本物さながらです。アドバイスを受けながら上手にしぼれると、見守る家族やスタッフが大きな拍手を送ります。

体験した子には、牛乳1パックと巨大ガチャガチャ参加のプレゼントつき。ガチャガチャの「特賞」は、なんと1万円相当の国産黒牛!これ「当たれ」と念じていたのは、子どもより、大人だったような…(笑)。

カフェブースはSNS投稿でスムージーが無料!昼すぎには完売も



体験コーナーからカフェブースに目を移すと、こちらも大賑わい。会場の様子をSNS投稿し、その画面を見せるとスムージーが1杯無料という太っ腹サービスに、長蛇の列ができていました。米粉のチュロス、小松菜の蒸しパンも人気で、昼すぎには完売となったメニューも。



ちなみに、スムージーはJAの女性組織が考案した「さつまいもとりんご」と「みかん」の2種類で、もちろん国産素材。
会場でレシピも配布されていたので、クリーミーで風味豊かな「さつまいもとりんごのスムージー」を紹介しちゃいます。
食感はまったりとして濃厚!りんごの甘味がさっぱりとして、さつまいもがふんわりと香る絶品スムージーですよ♪

材料(1人分)
さつまいも…80g
りんご…1個
グラニュー糖…25g
牛乳…80ml
レモン汁…適量

作り方
1. さつまいもは皮を剥いて角切りにし、レンジで加熱して柔らかくする。
2. りんごは皮をむいて薄切りにし、耐熱皿に並べてグラニュー糖をまぶす。
  レンジでジャム状にしんなりするまで加熱する。
3. 1と2、牛乳、レモン汁をミキサーにかける。

ポイントは、ミキサーの時間を長めにしてしっかり撹拌することです。グラニュー糖は、家にあるお砂糖でもOK!



林修先生と農家が「国消国産」を語る



開始時間前から多くの人が待機していたメインステージでは、「国消国産レッスン」と「国消国産クイズ大会」が開かれました。

「国消国産レッスン」では、予備校講師・タレントであり、JAグループサポーターとしても活躍中の林修先生が登場。全国農協青年組織協議会会長の稲村政崇さんとともに、国消国産の意義をわかりやすく解説してくれました。



実は、20年以上前から自らの意思で国産農畜産物を選ぶようにしていて、「国消国産」を実践していると語る林先生。「旬の農産物は、1年でいちばん味が濃くておいしいし、たくさん出回るから値段も安くて、いいことばかり」と、熱弁をふるいます。
稲村会長も「旬の農産物は栄養価も抜群。例えば旬のほうれん草のビタミンCは、そうでない時期の5倍も含まれているんですよ」と追随、国産の魅力を来場者に伝えました。



さらに2人の話は、食料自給率38%という日本の現状へ。
「先進国の中では最低レベルの数字で、国にとっても憂慮すべき事態です」と林先生。
確かに、現在の食料自給率で輸入ストップとなるような事態に陥ったら、わたしたちは食を確保する術がありません。そうならないためには「国産を増やす努力が必要」であり、国産を増やすためには「消費が不可欠」ということです。
国消国産は、これからを生きる子どもの未来を守ることにもつながるという両氏の対談に、多くの観客がうなずいていました。

親も子も真剣そのもの!「国消国産クイズ大会」



勝ち抜き式の「国消国産クイズ大会」は、お笑い芸人のチャンカワイさんと、6月に解散した6人組グループ「BiSH」のメンバー・モモコグミカンパニーさんがゲストで登場。会場は熱気に包まれました。

「ぶどうの房で甘いのは、上(枝に近い方)か下(先端)か」「みかんは、もんでから食べるとおいしいって本当?」など、2択クイズに臨む顔は、大人も子どもも真剣そのもの。正解が発表されるたびに、歓声やどよめきが起こりました。
ちなみに、前者のクイズは「上(枝に近い方)」、後者は「本当」が正解だそう。こういったうんちくを知ることも、農業や農産物に関心を持つ大事なきっかけですね。

林先生もビックリのおまけ情報♪11月30日まで特別なキャンペーン実施中



さて、JAグループでは、今回のカフェ&マルシェをキックオフとして、2つのキャンペーンを実施しています。
1つは、全国に約1,700店舗を構えるJA直売所の対象店舗に出向き、3か所分のスタンプを集めると、3,000円相当の農産物が14,100名に当たるというもの。期間は、10月1日(日)~11月30日(木)です。

もう1つは、産地直送通販サイト「JAタウン」で対象商品を購入すると、送料はJAグループが負担してくれるというもの。林先生から「送料負担って、JAさん大変じゃないの?」と心配の声も出ましたが、「国消国産を推進するため」と決意してのキャンペーンだそうです。こちらも11月30日(木)までの予定ですが、規定数に達した場合は早めに終了することもあります。注文は、お早めにどうぞ~!

農家のみなさんの愛情を感じるイベントだった

夕方近くになっても、来場者が後を絶たなかったカフェ&マルシェ。
とても印象に残ったのは、農家のみなさんから、栽培している農産物への愛情、誇りが感じられたことです。

マルシェで、梨を手に取ろうとすると「いいの選んであげる!」と声をかけてくれて、落花生を手に取ったら「20分塩ゆですると最高だから!」と笑顔で教えてくれるんです。
イベントだから言っているのではなく、心から「おいしいものを食べてほしい」という農家のみなさんの気持ちが伝わってきました。


岩手県から駆けつけたりんご農家の五日市達洋さん。すてきな笑顔で来場者に自慢のりんごをおすすめしていました。

日ごろスーパーなどで買い物をしていると、農家の方に会える機会はなかなかありませんが、手にとった野菜や果物を育ててくれた人に思いを馳せ、ありがたく食べようという思いを新たにしました。そして、これからも「国産を買って、応援するぞ!」。