KRY山口放送

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山口県萩市の至誠館大学女子野球部のコーチに就任した元プロ野球選手の廣田浩章さん。チームで本格的な指導をスタートさせています。

創部2年目の至誠館大学女子野球部。部員20人のほとんどが1・2年生とフレッシュなチームです。

このチームにコーチとしてやってきたのが萩市出身の元プロ野球選手廣田浩章さん59歳です。現役時代は、読売ジャイアンツなどで15年、ピッチャーとして活躍。その後、独立リーグの監督などを経て、9月に女子野球部のコーチに就任しました。女子チームを指導するのは、初めてです。

(廣田浩章コーチ)
「(教え方は)基本は変わりませんね。ただ、力がない部分をどう補っていくかだとは思う」

練習初日には早速キャプテンとこんなやりとりが・・・

(廣田浩章コーチ)
「5メートルくらいの間隔で切り返し」「補強運動」

(平田千夏キャプテン)
「補強運動・・・?」

聞き慣れない練習メニューに少し戸惑った様子のキャプテン。というのも・・・

至誠館大学女子野球部・創部1年目の去年は部員6人で活動。単独では試合に出られず、実践形式の練習も出来ない状況でした。新入生14人を迎え入れ軌道に乗ってきた2年目のシーズン。廣田コーチのアイデアから練習メニューも新しく加わりました。

(北川修平監督)
「なかなか人が少ない中でやれることってどうしても限られていたので、 廣田さんに入っていただいて、 チームとして本当に大きな存在に。」

廣田コーチ、この日は自らバッティングピッチャーを努めました。

(廣田浩章コーチ)
「(投げるのは)20日ぶりくらいだけど、このくらいかなという感じ」
「いいボールをいかにいっぱい打てるかというのが大事なことだと思うので自分の身体が続く限りやっていきたい」

選手と一緒に汗を流す廣田コーチ…
選手には「考える野球」を大切にしてほしい…と話します。

(廣田浩章コーチ)
「僕も教えはするが、そのなかで自分が一番良いと思うものをチョイスして、継続してやってほしいなと思う。それがメインですね。自分で考えることが大事だなと思う。」

廣田コーチが加わり、新しい歴史がはじまった至誠館大学女子野球部。目標は、いまの2年生が残るうちに、全日本大会に出場することです。

(平田千夏キャプテン)
「まだチームとしては課題ばっかりなんですけど、もっとチーム力を高めて、もっと勝てるチームになりたいと思う。」

(廣田浩章コーチ)
「まだ2年目ですから、(2年生も)2年3年4年とありますし、そこで上を目指して戦えるようなチームになれば良いなと思っている」

至誠館大学女子野球部は、9月23日、広島県三次市のカーター記念球場で高知県の室戸高校女子野球部とリーグ選を戦う予定だということです。

<至誠館大学女子野球部 廣田浩章コーチ>

山口県立萩商業高等学校から社会人野球を経て、1985年のドラフト2位で読売ジャイアンツに入団。15年のプロ生活ではピッチャーとしておよそ340試合に登板。引退後は福岡ダイエーホークス(当時)のバッティングピッチャーや独立リーグ=大分B-リングスの監督などを務めた。