故・ジャニー喜多川前社長による性加害問題をめぐりジャニーズ事務所は会見を開いた(2023年9月7日撮影)

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タレントの上沼恵美子さんが2023年9月10日放送の情報バラエティ番組「上沼・高田のクギズケ!」(読売テレビ)に出演し、故ジャニー喜多川氏の性加害と、ジャニーズ事務所の会見内容を猛批判した。

「知ってたもん。ジャニーズ事務所のこの話は。性加害は」

10日放送の番組では、上沼さんは騒動の概要に触れ、「今頃言うなって感じはしましたけどね」とチクリ。「建前で(会見を)やってはるって私思いました。BBCね、イギリスの方で言われたんで『えらいことやぁ』言うて急に慌てて、日本のマスコミもね。ジャニーズ事務所の方もタレントも、みんな含めて慌てて『こうします、ああします』言うて」とあくまでポーズに過ぎないのではと疑問を呈した。

東山さんが芸能界を引退し新社長に就任するとの決定についても、「派手な方やからそっちに目が行ったように思うけど、私東山さん(をめぐる決定)っておかしいと思うのよ。社長なんかやらんでもええと思う」とした。東山さんのタレント的な才能を評価した上で、「そっち(芸能活動)の指導はしてもらいたいのよ。経営って難しい。ほんとの専門の方が、よってたかってやってもええと思うねん。全く芸能界に関係のない人の方がいいと思う。東山さんもったいないで」と経営自体は専門家が行うべきではないかとした。

会見の最中、所属タレントが性加害の事実を知っていたのかとする質問が上がったことについては、「みんな知ってた。私も昭和の中頃ぐらいから芸能人でやってます。大阪の方でお笑いで、片隅の方でやってる人間ですが、知ってたもん。ジャニーズ事務所のこの話は。性加害は」と断言した。

「私らの時(世代)は『フォーリーブス』が超アイドルだったんですね。そういう性被害を受けることになったのがイヤで、辞めて違うプロダクションに行って、大スターになった方も知ってますし」と振り返った。

「ただ、それは知っててなぜマスコミも言えへんかったかというと、芸能界特有の『そんなことは言うたらあかんで、タブーやねんで、あれはあかんで』っていうような風潮じゃあなかったですか?」とし、「それが今のこの世の中になって『コンプライアンスがなんだ』って言って、国連まで行くような話になって。BBCが問題にして。それで慌てた、マスコミがね。みっともないっちゃみっともないですわ」と語った。

「恥晒しやねん。日本の芸能界の恥晒しになったと思いますね」

上沼さんは「最後の最後まで、こんな要らんこと残して」「全部喜多川さんでしょ、犯人はね」と憤り、会見に登壇した東山氏らに対し「もっとジャニー喜多川さんを叩いても良かったと思うの、あの席で」とした。

難しい表情を浮かべて黙り込んだゲストらに対し「もうなんか他人事やなぁ」とツッコミをいれ、「この問題は大変なの。これも放送しにくいんやと思います。でも、『これ(騒動)こうなったんですね、どうも』っていう(お茶を濁す)ような番組にしたくないのよ、私は」と訴えた。

ゲストから、今後ジャニーズ事務所という名称を改めるべきではないかとする意見が上がると、「(残しては)絶対ダメよ。吐きそうになるわ」と同調した。

喜多川氏の起こした問題について「罪深いなんてもんじゃないですよ。一生の傷になってるわけですよ」と批判し、「根は深いで。恥ずかしいで、今頃『すいませんでした。噂には聞いていました』。何言うてんのよ、そんなことはもうええわ。みんな知ってたんよ」と怒りをあらわにした。

「(事務所の名前を残すのは)言語道断。そこで悩んでること自体が(あり得ない)。こんなもん、悪魔の名前をひけらかして。その名前聞いたら、どうしてもそこ(性加害に意識が)行きますよ。大きな事件ですもん。一回壊すべきやわね」と激怒。

「恥晒しやねん。日本の芸能界の恥晒しになったと思いますね」とし、「最低の、下の下の下のオッサンやねん。死んでる場合ちゃうねん。生き返って謝れ」などとブチギレた。