あの島田紳助さんに「日本一おもろい旅人」と命名された、旅人でエッセイストの たかのてるこ さんが9月8日のくにまる食堂にご来店。なぜ旅に出るようになったのか？好きじゃなかったヨーロッパを巡った感想は？たかのさん流の旅の楽しみ方を伺った。

邦丸「今日のお客様は「日本一おもろい旅人」でエッセイストの、たかのてるこさんです。もう、さっきからわさわさして、スタジオ入る時も本配ったりして。」

たかの「世界一落ち着きがないんで慣れてください（笑）」

邦丸「ちなみに日本大学芸術学部のご出身で、準ミス日本大学にも選ばれたそうです。」

たかの「画像検索してみてください。ほんま、えらい仕上がりになってます（笑）。大人になって悪く整形したんちゃう？ってよう言われるんですけど（笑）。」

邦丸「その日芸時代の同級生がクドカンこと宮藤官九郎さんで、（学生時代、）彼の記念すべき初監督・初脚本作品の主演を務めたのが、たかのてるこさん。」

たかの「そうなんです。今の宮藤くんがあるのは私のおかげなんですよ（笑）。「だよねぇ？」って呑んでるときに本人に聞いたら「…う、うーん」って言って、否定はしなかったです（笑）」

邦丸「日芸を卒業後に映画会社に入社。テレビ番組のプロデューサーなどで活躍されていました。その時はどんな番組作ってたの？」

たかの「ドキュメンタリーとか情報番組を作ってたんですけど。やっぱ会社員っていうものが向いてないなと思ったんですよね。でも、向いてないからこそ余計それがバレんようにと思って一生懸命になるじゃないですか。だからほんま、めっちゃ頑張ってました。」

邦丸「そういう中で、友人である作家の吉本ばななさんから言われた一言が、今のたかのてるこに繋がっていったとか。なんて言われたの？」

たかの「てるちゃんが旅しているところを映像にしたら天職になるよって言われて、え～ほんまかいなと思って、大学の同級生と一緒にインド行って、映像を撮ってもらったんですよ（※のちに、このインド珍道中の映像が、深夜に旅番組として放送されることに）。」

邦丸「そして、のちに生まれたのが、29歳の時に出版されたインド旅の様子を綴ったエッセイ、『ガンジス河でバタフライ』。これがロングセラーになり、　テレビの（スペシャル）ドラマになりまして、クドカンさんが脚本。主人公は、たかのてるこがモデルなんですよね？」

たかの「はい、それを長澤まさみちゃんが演じてくれたんです。まあ、私とほぼ一緒みたいなものですけど。（笑）」

邦丸「（笑）苦情がございましたら文化放送ではなく、たかのてるこ宛にどうぞ。で、こちらに2冊の本がありまして、1冊目は8月4日に発売になった『純情ヨーロッパ　呑んで、祈って、脱いでみて≪西欧・北欧編≫』。もう一冊が今日発売の『人情ヨーロッパ　人生、ゆるして、ゆるされて≪中欧・東欧編≫』。これは何歳の時の旅？」

たかの「会社を辞めて1年後に旅立った40代の旅なんですけど、（７００年前、アフリカから）理想の土地を求めて人類が旅立ったのと同じように、会社から逃げたんだけど、逃げることで人生の舵を取り戻したっていう感じですね。」

邦丸「でも元々そんなにヨーロッパ好きじゃなかったんでしょ」

たかの「そうなんですよ、ヨーロッパ苦手で。なんか恰好つけて足組んで偉そうやなと思ってたら、あの人ら足長いから組まないと仕方がないんだって旅して分かりました（笑）。やっぱり21カ国旅したら、ヨーロッパの人も可愛いし純情だし人情に満ちてるなぁ！って気持ちになりましたね。」

邦丸「でもそれは、あなただからなんじゃない？」

たかの「いやいや、ほんま長く行ってみてください！　日本のバカンスって短いから、2泊3日とかだと、アレ（人と交流するには短すぎ）ですけど、長く行くと絶対その土地の人にお世話になるんで、やっぱ好きになって帰ってきますよ！」

この後、涙あり笑いありの旅のエピソードを御本人の口で臨場感たっぷりに語っていただきます。
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