9月7日の会見で涙を流す、藤島ジュリー景子社長(写真・AP/アフロ)

 9月7日、ジャニーズ事務所は故・ジャニー喜多川氏の性加害問題についての外部専門家からの調査報告を受けて、記者会見を開いた。

 出席したのは、藤島ジュリー景子社長と「ジャニーズ・アイランド」社長の井ノ原快彦、そして所属タレントの東山紀之と、弁護士の木目田裕氏だ。

 会見冒頭で藤島社長は性加害問題を事実と認め、謝罪。その引責として、同事務所の社長を退任し、後任には東山が就任すると発表した。

 14時から始まった会見では厳しい質問が相次いだ。

 開始から1時間以上経過した15時5分、記者から「ジャニーズファンに向けて、どう謝罪、説明するのか?」と聞かれると、藤島社長は涙を流しながら、こう述べた。

「いろいろなことが起きているなかでも、まったく変わらず私どものタレントを応援してくださるファンの皆様には、本当に感謝の気持ちしかございません。

 ご理解いただきたいのは、みんながそういうことがあって、今、スターになっているわけではなく、一人一人のタレントが本当に努力して、それぞれの地位を勝ち取っているので、そこだけは失望していただきたくないですし、誤解もしていただきたくないです。

 安心して、これからも応援してやっていただきたいです。よろしくお願いいたします」

 マイクを置いた藤島社長は、井ノ原に視線を向け、強く唇を噛んだ。白いハンカチーフで目頭を押さえる、藤島社長の姿が映し出されると、ネット上では “もらい泣き” の声が聞かれていた。

《ダメだジュリーさんの涙みてたら苦しくて涙が出てくる》

《ジュリーさんの涙で泣いた タレントの気持ちがわかる人はこの人以外居ないのに》

《ファンへの思い、あの涙は本物だと感じる 不覚にももらい泣きしてしもたやん…》

《ジュリーさんのタレントへの深い愛情に涙 その感動が会場全体を包んだ瞬間でした》

 ただ、それに対して、不信感を抱いた一部のファンもいる。

「いずれも解散、分裂騒動が起きた『SMAP』と『King & Prince(キンプリ)』のファンですね。どちらも、なかば強引にジャニーズ事務所から “謝罪会見” のような場をセッティングされ、その姿を見たファンからは当時も悲しみの声が上がっていました。

 キンプリの分裂騒動では、メンバーから面談を求められた藤島社長がドタキャンを繰り返していた、という内容を『週刊文春』は報じています」(芸能記者)

《ファンの方に向けて感謝しかございませんと涙ながらに話しているジュリー社長ですが、SMAPファンに対して何かいう事はございませんかと誰か聞いてほしい》

《いまそんな涙流されても…SMAPにもキンプリにもその想いが少しでもあったなら、あの謝罪はなかったんじゃない?》

《なぜ、SMAP、King&Princeは分裂させられたんですか。タレント一人一人の努力だと言ってますが、必死で努力していたグループが分裂させられてます》

《涙流しながらタレントは本当に努力して頑張ってるって言ってる。その人一倍努力して頑張ってきたキンプリ壊したの誰?》

 かつて、女優として活動していた時期もある藤島社長だが、涙という “渾身の一撃”の使い時は、はたして正しかったのだろうか――。