豪州の短距離戦線において長きに渡り活躍したネイチャーストリップ(Nature Strip、セ9、豪・C.ウォーラー厩舎)の引退が発表された。『Racing.com』をはじめ、現地の複数メディアが報じている。

 同馬は父Nicconi、母Strikeline、母の父Desert Sunという血統の豪州産馬。

 17年10月のデビューから一貫して芝1200m以下の短距離戦に出走し、TJスミスS(豪G1)3連覇や、ロイヤルアスコットのキングズスタンドS(英G1)制覇など英・豪でG1・9勝。また、21年には1着賞金・5億円超を誇るジ・エベレストも勝利した。

 19/20年、21/22年シーズンの2度にわたり豪州年度代表馬に選出されるなど、当地の最強スプリンターとして長く君臨。今シーズンは9月2日のコンコルドS(豪G3)で始動したが6着で、レース後にC.ウォーラー調教師が引退を発表した。通算成績は44戦22勝。

 同師は現地メディアに対し「皆さん、本当にありがとうございました。素晴らしい旅でした。どれだけ感謝してもしきれない。彼はチャンピオンだよ」と語り、管理馬の引退を感謝と共に惜しんだ。